ひがし茶屋街と近江町市場、金沢の花街とグルメを楽しむプラン


近江町市場は、金沢駅から徒歩でおよそ15分、享保6年(1721)ごろから、加賀藩の御膳所として、また金沢市民の台所として、およそ300年にわたって親しまれてきた市場です。「おみちょ」の愛称で呼ばれ、アーケードの下には鮮魚や青果、飲食店など数多くの店が軒を連ねています。日本海の海の幸をはじめ、加賀野菜など地元の食材が豊富に並び、市民の日常の買い物だけでなく、料亭の料理人も仕入れに訪れるほど、質の高さでも知られています。威勢のいい掛け声が飛び交う市場の活気を、五感で感じながら歩きましょう。散策のあとは、加賀百万石の風情を伝えるひがし茶屋街へ向かいましょう。

近江町市場から歩いておよそ18分、ひがし茶屋街です。文政3年(1820)、加賀藩によって公認された茶屋街で、金沢の三茶屋街の中でも最も格式が高いとされてきました。紅殻格子と呼ばれる、紅殻(べにがら)を塗った赤みを帯びた格子戸を持つ、二階建ての茶屋建築が石畳の通りの両側に連なり、国の重要伝統的建造物群保存地区にも選定されています。中でも、文政3年建築の茶屋「志摩」は、江戸時代の茶屋建築の様式を今に伝える建物として、内部が一般公開されています。金箔専門店や甘味処なども多く、町並みの散策を楽しめます。加賀百万石の時代から続く、花街ならではの粋な風情を楽しみましょう。散策の途中には甘味処や茶房も多いので、ここで昼食をとりましょう。午後は兼六園や金沢城公園など、加賀百万石の城下町をめぐります。
ひがし茶屋街からは周遊バスで15分ほどです。兼六園は、加賀藩の歴代藩主が長い歳月をかけて作り上げた大名庭園で、岡山の後楽園、水戸の偕楽園とともに日本三名園の一つに数えられ、国の特別名勝に指定されています。名前は、優れた庭園に必要とされる「六勝」(宏大・幽邃・人力・蒼古・水泉・眺望)を兼ね備えていることに由来します。ことじ灯籠や霞ヶ池、唐崎の松など、四季折々の景観が楽しめる見どころが点在しています。園内をゆっくりと巡りながら、加賀百万石の庭園文化を味わいましょう。
兼六園からは徒歩8分ほどです。金沢城公園は、加賀藩前田家の居城だった金沢城の跡地を整備した公園です。2001年に復元された菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓は、古絵図や古文書をもとに、当時の姿を忠実に再現した建物です。重要文化財の石川門など歴史的な建造物のほか、種類豊富な石垣も見どころで、「石垣の博物館」とも呼ばれています。広い園内を歩きながら、加賀百万石の城下町の中心地だった歴史を感じてみましょう。
金沢城公園からは徒歩10分ほどです。金沢21世紀美術館は、建築家ユニットSANAAが設計した、円形の外観とガラス張りの外壁が特徴の現代美術館です。「まちに開かれた公園のような美術館」をコンセプトに、交流ゾーンには、レアンドロ・エルリッヒの「スイミング・プール」をはじめとする恒久展示作品が点在しています。展覧会ゾーンでは企画展も開催されていますが、休館日があるので、訪れる前に公式の案内で確かめましょう。
金沢21世紀美術館からは徒歩10分ほどです。尾山神社は、加賀藩の初代藩主・前田利家を祀る神社で、明治6年(1873)に創建されました。正門にあたる神門は、明治8年(1875)に建てられたもので、日本建築の木造の骨組みに、洋風のギヤマン(色ガラス)をはめ込んだ和漢洋折衷の珍しい様式が特徴です。国の重要文化財に指定されています。今も祈りが続く場所ですので、静かに、敬意をもってお参りください。参拝を終えたら、香林坊・片町方面へ歩き、バスやタクシーで金沢駅へ戻りましょう。

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