福井城址と一乗谷朝倉氏遺跡、城下町と戦国の町をめぐる1泊2日

JR福井駅に10時40分ごろ着いたら、歩いて約7分、福井城址から旅を始めます。1日目は歩いてめぐります。徳川家康の次男で初代福井藩主の結城秀康が慶長11年(1606年)に築いた城の跡で、約270年、17代にわたって越前松平家の居城でした。今は、足羽山で採れる笏谷石で築かれた石垣と堀の一部が残り、本丸の御殿の跡には福井県庁が建っています。天守台の下には、福井の名の起こりになったという井戸「福の井」の跡があります。本丸の西側を守っていた枡形門「山里口御門」は、櫓門や棟門、石垣の上の土塀が復元されています。

福井城址から歩いて約7分。徳川家康、福井藩の初代藩主・松平秀康(結城秀康)、幕末の藩主・松平春嶽をまつる神社です。寛永5年(1628年)に福井城の中に東照宮をまつったのが始まりで、「福井が栄えるように」との願いを込めて、松平春嶽が「佐佳枝廼社」と名付けたと伝えられます。戦災や福井地震で社殿を失い、京都から譲り受けた建物を、昭和24年(1949年)に移して拝殿としています。今も祈りが続く場所ですので、静かに、敬意をもってお参りしましょう。
佐佳枝廼社から歩いて約8分、福井駅のまわりで昼食にしましょう。駅の近くには食事のできる店があります。
福井駅前から歩いて約14分。越前松平家の居城だった福井城と、石と木でできた珍しい橋・九十九橋を中心に、城下町に暮らした人々の歴史を紹介する博物館です。福井城の本丸の模型や、城下の絵図を焼き付けた陶板などの展示があり、「幕末維新人物ギャラリー」では福井藩内外の志士たちが紹介されています。展示替えなどで休む日があるので、公式の案内で確かめてから訪れましょう。
郷土歴史博物館から歩いて約3分、となりにある福井藩主松平家の別邸の庭園です。江戸時代には「御泉水屋敷」と呼ばれ、明治17年(1884年)に松平春嶽が「養浩館」と名付けました。戦争中の空襲で建物と庭が失われましたが、国の名勝に指定されたのをきっかけに、江戸時代の図面をもとに復元され、1993年から公開されています。大きな池を中心にした池泉回遊式の庭を、ゆっくり歩きましょう。
養浩館庭園から歩いて約29分、足羽山へ上る愛宕坂のふもとにある文学館です。幕末の歌人・橘曙覧は、21歳でこの愛宕山(今の足羽山)に隠れ住み、清貧の暮らしの中で、生活や社会、自然を自由に詠みました。「たのしみは」で始まる「独楽吟」は、正岡子規に絶賛され、アメリカの大統領のスピーチにも引用されました。曙覧の住まいの一部の復元や、独楽吟の全52首を紹介する展示があります。休館日は公式の案内で確かめてから訪れましょう。
文学館から、笏谷石が敷かれた145段の愛宕坂を上って約4分。継体天皇と坐摩神の五柱をまつる、越前で最も古い歴史をもつといわれる神社です。境内の枝垂れ桜と、参道のタカオモミジは、福井市の天然記念物に指定されています。石段は雨の日に滑りやすいので、足元に気をつけましょう。今も祈りが続く場所ですので、静かに、敬意をもってお参りしましょう。
足羽神社から歩いて約9分。標高116.4mの足羽山の公園で、福井の礎を築いたとされる継体天皇の像や、十数基の古墳群があります。春には「桜の名所100選」にも選ばれた約3500本の桜が、初夏には市の花のアジサイが咲きます。山の上から福井の町を眺めて、1日目を終えましょう。見学を終えたら、この夜は、歩いて約29分の福井駅のまわりの宿に泊まりましょう。

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