梅ヶ枝餅片手に、学問の神様・太宰府天満宮を巡るプラン

1日目は、「苔寺」とも呼ばれる光明禅寺からです。作庭家・重森三玲が手がけた枯山水庭園があることで知られる禅寺で、九州で唯一現存する重森三玲作庭の石庭とされ、平成26年(2014)には福岡県指定の名勝になりました。前庭の「仏光石庭」は15の石で「光」の字をかたどり、裏庭の「一滴海庭」は苔を陸、白砂を海に見立てた枯山水です。趣の異なる2つの庭園を眺めながら、静かに、敬意をもって過ごしましょう。続いては、歩いておよそ22分、観世音寺へ向かいましょう。
観世音寺から歩いておよそ5分、戒壇院に着きます。天平勝宝6年(754)に来日した鑑真の進言により、天平宝字5年(761)に観世音寺の一角に設けられた、僧が戒律を受けるための施設です。奈良の東大寺、栃木の下野薬師寺とあわせて「天下三戒壇」の一つに数えられ、九州における仏教の中心地としての役割を担いました。静かに、敬意をもってお参りください。続いては、歩いておよそ11分、大宰府政庁跡へ向かいましょう。
戒壇院から歩いておよそ11分、大宰府政庁跡に着きます。7世紀後半から12世紀後半にかけて、九州全体を統括した地方行政機関・大宰府の中心施設があった場所です。西の都として、大陸との外交や防衛の最前線を担った重要な拠点でもありました。今は礎石が残るのみですが、広々とした史跡公園として整備されており、古代の壮大な役所の規模をしのぶことができます。続いては、路線バスでおよそ15分、太宰府天満宮参道へ向かいましょう。

大宰府政庁跡からバスでおよそ15分、太宰府天満宮参道に着きます。天満宮の表参道には土産物店や飲食店が軒を連ね、中でも名物の梅ヶ枝餅は、太宰府ならではの味として親しまれています。梅ヶ枝餅の由来には諸説ありますが、左遷され軟禁同然の暮らしを強いられていた道真公を気の毒に思った近所の老婆が、好物だった餅を梅の枝に刺して差し入れたという言い伝えが広く知られています。焼きたての梅ヶ枝餅を買い求めるのも、太宰府ならではの旅の楽しみです。参道には食事のできる店が並んでいるので、ここで昼食にしましょう。静かに、敬意をもって過ごしましょう。続いては、歩いておよそ6分、太宰府天満宮へ向かいましょう。
太宰府天満宮参道から歩いておよそ6分、太宰府天満宮に着きます。延喜19年(919)、学問の神様として知られる菅原道真公をまつるために創建された神社で、全国に多くの分社があるとされる天満宮の総本宮です。現在の本殿は、天正19年(1591)に武将・小早川隆景によって再建されたもので、国の重要文化財に指定されています。道真公を慕って一夜のうちに京の都から飛んできたと伝わる「飛梅」も見どころのひとつです。静かに、敬意をもってお参りください。続いては、歩いておよそ6分、九州国立博物館へ向かいましょう。
太宰府天満宮から歩いておよそ6分、九州国立博物館に着きます。平成17年(2005)に開館した、日本で4番目の国立博物館です。東京・京都・奈良の国立博物館が美術中心であるのに対し、こちらは「日本文化の形成をアジア史的観点から捉える」ことをコンセプトにした歴史博物館で、旧石器時代から江戸時代の開国前後までの日本の文化形成を紹介しています。太宰府天満宮の裏手から、長いエスカレーターと動く歩道でつながっており、そのアプローチ自体も見どころです。続いては竈門神社へ向かいましょう。

九州国立博物館からバスでおよそ15分、旅の最後は竈門神社です。天智天皇3年(664)ごろ、大宰府の鬼門(北東)を守るため、宝満山の山中に八百万の神々をまつったのが始まりと伝えられています。ご祭神の玉依姫命は、魂と魂を引き寄せるというご神徳から「縁結びの神様」として親しまれています。静かに、敬意をもってお参りください。1日かけて巡った太宰府の歴史散策を、この宝満山の麓で締めくくりましょう。

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