山寺の石段と門前、将棋と広重の町・天童をめぐる日帰り旅


この旅は電車と歩きでめぐります。JR山形駅から仙山線で約20分の山寺駅へ。駅から門前の店の並ぶ道を歩いて約10分。比叡山延暦寺の分院として開かれた寺で、最初に迎える総本堂・根本中堂は、1356年に初代山形城主の斯波兼頼が建て直したもので、ブナでつくられた建物としては日本最古といわれます。堂の中の「不滅の法灯」は、延暦寺と互いに灯し直しながら、1,200年以上ともされ続けてきました。そばの日枝神社は山寺の守護神をまつり、開山の僧が植えたとされる大イチョウがそびえます。千段を超える石段を上ると、山の中ほどに仁王門、その先に奥の院の納経堂と大仏殿、開山堂があり、断崖に突き出た五大堂からは、山寺の境内と谷を見渡せます。芭蕉の蝉の句にちなむ「せみ塚」も参道の途中にあります。石段は長く急なので、休みながら、足元に気をつけて上りましょう。今も祈りが続く場所ですので、静かに、敬意をもってお参りしましょう。
石段を下りて、山寺駅のほうへ歩いて約10分。駅から登り口までの道には、店や食事処が並んでいるので、ここで昼食にしましょう。駅のそばの見晴台からは、さっき上った山寺の岩山と、五大堂の姿を見上げられます。
山寺駅から仙山線に乗り、羽前千歳駅で奥羽本線に乗りかえて天童駅へ(乗りかえをふくめて約35分)。資料館は駅のとなりにあります。天童は将棋の駒づくりで知られる町で、全国の駒の9割以上がここでつくられるといわれます。江戸時代の後半、天童藩の吉田大八が、暮らしに困った藩士に駒づくりをすすめたことが、今の駒づくりのきっかけといわれます。館内では、将棋の伝わり方や世界の将棋、駒ができるまでの工程、職人の作品などを見られます。休館日は公式の案内で確かめましょう。
将棋資料館から東へ歩いて約20分、天童温泉の町なかへ。江戸時代の後半、天童藩は財政が苦しく、お金を出してくれた人への御礼に、藩士や藩医と交流のあった浮世絵師・歌川広重に肉筆画を描いてもらいました。この作品群は「天童広重」と呼ばれ、200〜300幅描かれたといわれます。広重の生誕200年にあたる平成9年に開かれた美術館です。休館日は公式の案内で確かめましょう。

広重美術館から南へ歩いて約20分。町の中ほどにある小高い山の公園で、市民に親しまれています。山頂の展望広場からは、月山や朝日連峰、最上川を見渡せます。約2,000本の桜があり、春には桜の下で、天童桜まつりの「人間将棋」が行われます。坂道では足元に気をつけましょう。帰りは、歩いて約15分のJR天童駅へ向かいましょう。

山形県1泊2日
山形県日帰り
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