高崎白衣大観音と少林山達磨寺、観音山と城下をめぐる高崎日帰りプラン

高崎駅でレンタカーを借り、車でおよそ20分、旅の始まりとなる少林山達磨寺に着きます。黄檗宗の寺院で、元禄10年(1697)、前橋城主・酒井忠挙が、水戸光圀ゆかりの心越禅師の教えを慕い、その高弟を招いて開いたと伝えられています。「だるま発祥の地」と呼ばれるのは、江戸時代後期の天明の飢饉のころ、住職が心越禅師の描いた一筆達磨の絵をもとに木型を彫り、農民の副業として張子だるまの作り方を伝えたことに由来するのだそうです。境内ではだるまの絵付け体験もでき、高崎ならではのお土産づくりも楽しめます。今も法要が営まれる祈りの場ですので、境内では敬意を込めて静かにお参りください。この後は、車でおよそ15分、高崎白衣大観音へ向かいましょう。

少林山達磨寺から車でおよそ15分、高崎白衣大観音に着きます。白衣を纏った姿で高崎のまちを見守るこの像は、昭和11年(1936)、地元の実業家・井上保三郎が、陸軍歩兵第十五連隊の戦没者の慰霊と観光都市高崎の発展を願って建立しました。像の原型を手がけたのは彫刻家・森村酉三で、高さは40メートルを超える鉄筋コンクリート造りです。像の内部は9階建てになっており、上りながら各階の仏像にお参りできるほか、最上階からは高崎の市街を一望できます。今も多くの人が参拝に訪れる祈りの場ですので、静かにお参りください。この後は、歩いておよそ13分、清水寺へ向かいましょう。
高崎白衣大観音から歩いておよそ13分、清水寺に着きます。大同3年(808)、征夷大将軍・坂上田村麻呂が蝦夷征討の折にこの地に進軍し、武運長久を祈って京都東山の清水寺の観音を勧請して開いたと伝えられる古刹です。本尊の千手観音にちなみ、この一帯は「観音山」と呼ばれるようになりました。参道の石段の両側にはおよそ300株のあじさいが植えられ、見頃の時期には多くの参拝者が訪れます。参拝の際は、敬意を込めて手を合わせましょう。この後は、歩いておよそ13分、高崎市染料植物園へ向かいましょう。
清水寺から歩いておよそ13分、高崎市染料植物園に着きます。平成6年(1994)に開園した、染料になる植物を専門に扱う全国でも珍しい植物園で、アイやムラサキ、ベニバナなど160種・およそ17000株の染料植物が栽培されています。敷地内の染色工芸館では、実際に染められた布や糸の展示を見ることができます。この後は、歩いておよそ10分、高崎白衣大観音の駐車場に戻ります。参道沿いの食事処で昼食をとってから、車でおよそ15分、高崎城址公園へ向かいましょう。
高崎市染料植物園から、高崎白衣大観音の駐車場まで歩いておよそ10分戻り、参道沿いの食事処でゆっくり昼食をとってから、車でおよそ15分、高崎城址公園に着きます。慶長2年(1597)、徳川家康の命を受けた井伊直政が、中山道と三国街道の分岐点という交通の要衝を押さえるために築いた高崎城の跡地です。現在は三の丸の土塁と堀の一部、そして乾櫓・東門が残っています。乾櫓はかつて武器や食料を収めた蔵で、群馬県内に現存する唯一とされる城郭建築として県の重要文化財に指定されています。東門は、武士や商人が城内へ出入りする通用門だったと伝えられ、こちらも県の重要文化財です。ここの駐車場に車を停め、ここから先は徒歩でまわります。この後は、歩いてすぐ、群馬音楽センターへ向かいましょう。
高崎城址公園からすぐ、群馬音楽センターに着きます。昭和36年(1961)、チェコ出身の建築家アントニン・レーモンドの設計で開館したコンサートホールです。当時の高崎市民からの寄付も建設費に充てられたと伝えられ、コンクリート打ち放しの大きな折板構造の屋根が特徴的な外観で、DOCOMOMO Japanの「日本におけるモダン・ムーブメントの建築」20選や、公共建築百選にも選ばれています。公演のない日は中に入れないため、外観を眺めながら、レーモンド建築の雰囲気を楽しみましょう。この後は、歩いておよそ7分、高崎公園へ向かいましょう。
群馬音楽センターから歩いておよそ7分、高崎公園に着きます。明治9年(1876)、旧高崎城の南西にあった大染寺の跡地に開かれ、明治33年(1900)の市制施行とともに「高崎公園」と呼ばれるようになった、高崎で2番目に古い公園です。明治43年(1910)の群馬県教育品展覧会にあわせ、築庭家・小沢奎次郎の設計で、泉水広場や噴水、滝を備えた庭園として整備されました。春は桜、夏は噴水のそばの木陰、秋は銀杏の落ち葉と、四季を通じて楽しめる市民の憩いの場です。この後は、歩いておよそ8分、高崎市美術館へ向かいましょう。
高崎公園から歩いておよそ8分、高崎市美術館に着きます。平成3年(1991)に開館した美術館で、敷地内には高崎の芸術文化のパトロンとして知られた実業家・井上房一郎(1898-1993)の旧邸が隣接しています。この旧邸は、井上と親交のあった建築家アントニン・レーモンドの自邸を参考に1952年に建てられた木造平屋で、2010年に高崎市の景観重要建造物第1号に指定され、同年から一般公開されています。美術館の展示とあわせて、モダニズム建築の旧邸や庭園も巡ってみましょう。この後は、歩いておよそ8分、高崎市タワー美術館へ向かいましょう。
高崎市美術館から歩いておよそ8分、この旅の締めくくり、高崎市タワー美術館に着きます。横山大観や東山魁夷、平山郁夫、奥村土牛といった巨匠たちの近代・現代の日本画を中心に収蔵する美術館で、年に5〜6回、展覧会が入れ替わります。日本画ならではの繊細な筆づかいや余白の美しさを、ゆっくり味わってみましょう。高崎白衣大観音と少林山達磨寺、観音山と城下をめぐる高崎の旅はこれで終わりです。来た道を戻って車に乗り、高崎駅まで戻り、レンタカーを返却してから帰りましょう。

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