だるま絵付け体験と白衣大観音、高崎の伝統工芸を楽しむ1泊2日

この旅は車でめぐります。高崎駅に11時ごろ着いたら、駅前でレンタカーを借りて、車でおよそ20分の少林山達磨寺から旅を始めます。黄檗宗の寺院で、元禄10年(1697)、当時の前橋城主・酒井忠挙が、水戸光圀ゆかりの心越禅師の教えを慕い、その高弟を招いて開いたと伝えられています。「だるま発祥の地」として知られるのは、江戸時代後期の天明の飢饉で苦しむ農民の副業にと、住職が心越禅師の描いた一筆達磨の絵をもとに木型を彫り、張子だるまの作り方を伝えたことに由来するのだそうです。毎年1月上旬には「少林山七草大祭だるま市」が開かれ、多くの人でにぎわいます。境内の瑞雲閣では、予約なしで気軽にだるまの絵付け体験ができるので、世界に一つだけの自分だけのだるまを作ってみましょう。境内の東側には、ドイツの建築家ブルーノ・タウトが昭和9年から2年あまりを過ごした旧居「洗心亭」が、当時のまま保存されており、瑞雲閣内のタウト展示室では、タウトゆかりの品々を見学できます。今も法要が営まれる祈りの場ですので、境内では静かに、敬意をもってお参りください。見学を終えたら、車でおよそ15分の高崎白衣大観音へ向かいましょう。

少林山達磨寺からは、車でおよそ15分です。高崎白衣大観音は、昭和11年(1936)、地元の実業家・井上保三郎が、陸軍歩兵第十五連隊の戦没者の慰霊と、観光都市高崎の発展を願って建立した像で、高さは40メートルを超える鉄筋コンクリート造りです。原型を手がけたのは彫刻家・森村酉三で、白衣をまとった穏やかな表情の観音像は、今も変わらず高崎のまちを見守り続けています。胎内には9階建ての階段が続き、各階に仏像が安置されていて、上るにつれて高崎の街並みを見渡せる窓もあります。参道には、焼きまんじゅうやそばなどの食事処が軒を連ねているので、このあたりで昼食をとるとよいでしょう。今も多くの人が参拝に訪れる祈りの場ですので、静かに、敬意をもってお参りください。続いては、車でおよそ5分の洞窟観音・徳明園へ向かいましょう。
高崎白衣大観音からは、車でおよそ5分です。洞窟観音は、呉服商として財を成した山田徳蔵が、大正8年(1919)に着工し、およそ50年の歳月をかけて、人の手だけで山を掘り抜いてつくった、全長400mを超える巨大な洞窟です。石工の名手・楽山が生涯をかけて彫り上げた、39体の観音像が坑内に安置されています。隣接する徳明園は池泉回遊式の庭園、山徳記念館には山田徳蔵が集めた美術品や、漫画家・北沢楽天ゆかりの資料が展示されています。動力のない時代に、人の手だけでここまでの規模をつくり上げた執念に、驚かされることでしょう。今も祈りが続く場ですので、静かに、敬意をもってお参りください。続いては、車でおよそ12分の高崎市美術館(旧井上房一郎邸)へ向かいましょう。
洞窟観音・徳明園からは、車でおよそ12分です。高崎市美術館は、高崎の文化振興に力を尽くした実業家・井上房一郎の邸宅跡に建つ美術館です。敷地内には、チェコ出身の建築家アントニン・レーモンドが設計し、昭和27年(1952)に建てられた井上の自邸「旧井上房一郎邸」が今も残り、あわせて見学できます。邸の中を見られる時間は限られているので、公式の案内で確かめましょう。簡素ながら洗練された住宅建築と、館内の企画展とをあわせて楽しめる、高崎ならではの文化スポットです。見学を終えたら、車でおよそ5分の高崎城址公園へ向かいましょう。
高崎市美術館からは、車でおよそ5分です。高崎城址公園は、江戸時代初め、徳川家康の命により井伊直政が築いた高崎城の跡地に整備された公園です。城の遺構としては、乾櫓と東門が残り、城内から移築されたのち、現在の位置に復元されています。堀沿いには桜並木が続き、市民の憩いの場として親しまれています。石垣や堀の名残を眺めながら、江戸時代の城下町の歴史に思いをはせてみましょう。だるまの絵付けから、観音山の祈りの場、城下町の歴史まで、高崎が育んだものづくりと文化に触れる1日目は、ここで終わりです。今夜はこの近くの宿に泊まります。

群馬県日帰り
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