世界遺産・百舌鳥古墳群と刃物の街、堺の歴史を巡る日帰りプラン

JR阪和線の百舌鳥駅から歩いておよそ8分、仁徳天皇陵古墳に着きます。仁徳天皇陵古墳は、日本最大とされる古墳です。宮内庁は「百舌鳥耳原中陵」として第16代仁徳天皇の陵に治定していますが、学術的には被葬者は確定していません。正式な発掘調査も行われていないため、本当のところは分かっていないのです。考古学の世界では「大仙陵古墳」「大山古墳」とも呼ばれ、世界遺産としての正式な構成資産名も「仁徳天皇陵古墳(大山古墳)」となっています。墳丘の全長は約486mで国内最大規模とされています。宮内庁が管理する陵墓のため、墳丘の中には入れません。広大な周濠沿いを、静かに、敬意をもって歩き、まずは古代へ思いを馳せてみましょう。この後は、歩いておよそ15分、いたすけ古墳へ向かいましょう。
仁徳天皇陵古墳から歩いておよそ15分、いたすけ古墳に着きます。百舌鳥古墳群のほぼ中央にある3段築成の前方後円墳で、5世紀前半に築造されたと考えられています。墳丘長はおよそ146メートルで、百舌鳥古墳群の中では第8位の規模とされます。周囲には一重の濠がめぐり、埴輪や葺石があったことも確認されています。昭和30年(1955)頃、土取り工事で破壊の危機にひんしましたが、市民による保存運動によって守られ、昭和31年(1956)に国の史跡に指定されました。濠の中に今も残る橋げたは、当時の工事の名残です。仁徳天皇陵古墳・履中天皇陵古墳とは違い、宮内庁の陵墓ではなく、国の史跡です。この後は、歩いておよそ21分、履中天皇陵古墳へ向かいましょう。
いたすけ古墳からは歩いておよそ21分です。履中天皇陵古墳(ミサンザイ古墳)は、百舌鳥古墳群南部にある前方後円墳で、墳丘長およそ365m、日本で3番目の規模とされる大きさを誇ります。仁徳天皇陵古墳とあわせて、百舌鳥古墳群を代表する巨大古墳の一つです。宮内庁が管理する陵墓のため、墳丘の中には入れませんが、周濠沿いの道から、その規模を実感できます。静かに、敬意をもって、周濠沿いの散策を楽しみましょう。この後は、タクシーでおよそ11分、宿院のあたりへ向かいましょう。
履中天皇陵古墳からタクシーでおよそ11分、阪堺線「宿院」停留所のあたりに着きます。このあたりで昼食にしましょう。腹ごしらえをしたら、歩いておよそ3分、さかい利晶の杜へ向かいましょう。
宿院停留所のあたりから歩いておよそ3分です。「さかい利晶の杜」は、2015年3月20日に開業した施設で、堺が生んだ二人の偉人、茶人・千利休と歌人・与謝野晶子を紹介しています。千利休茶の湯館には、茶室「さかい待庵」があります。「与謝野晶子記念館」では、晶子の実家「駿河屋」の建物がほぼ実際の大きさで再現されていて、「源氏物語」や自作の短歌を朗読する晶子の肉声も聴くことができます。この後は、歩いておよそ21分、妙国寺へ向かいましょう。
さかい利晶の杜からは歩いておよそ21分です。妙国寺は、永禄5年(1562)に創建された日蓮宗の寺院です。境内には、大正13年(1924)に国の天然記念物に指定された大蘇鉄があり、織田信長がこの木を安土城に移植したところ、毎夜「堺へ帰りたい」と泣いたため、妙国寺に返したという言い伝えが残っています。今も祈りが続く場所ですので、静かに、敬意をもってお参りしましょう。この後は、歩いておよそ12分、山口家住宅へ向かいましょう。
妙国寺からは歩いておよそ12分です。堺市立町家歴史館 山口家住宅は、江戸時代初期に建てられ、昭和41年(1966)に国の重要文化財に指定された町家です。当時の堺商人の暮らしぶりを伝える、貴重な建築として公開されています。この後は、歩いておよそ9分、清学院へ向かいましょう。
山口家住宅からは歩いておよそ9分です。堺市立町家歴史館 清学院は、元禄2年(1689)の『堺大絵図』に『山伏清学院』の名で記されるなど、修験道の道場としての歴史があります。江戸時代後期から明治時代初期にかけては「清光堂」という寺子屋として、地域の子どもたちに読み書きを教えていました。初めてヒマラヤを越えチベットに入った日本人とされる河口慧海も、この寺子屋で学んだと伝えられています。堺の教育の歴史に思いを馳せてみましょう。この後は、歩いておよそ15分、堺伝統産業会館へ向かいましょう。
清学院からは歩いておよそ15分です。堺伝統産業会館(堺伝匠館)は、堺打刃物をはじめ、浪華本染め、堺線香、堺手織緞通、堺五月鯉幟、昆布加工品など、堺に伝わるさまざまな伝統産業品を、見て、体験できる施設になっています。数ある伝統産業品の中で中心となっているのが堺打刃物です。プロの料理人が使う包丁として知られ、その確かな技術は1982年3月に国の伝統的工芸品に指定されました。職人が丁寧に仕上げた一本一本の刃物を間近で見ると、堺という街が古くから「ものづくりの町」として発展してきたことが実感できます。古墳の時代から茶の湯の文化、町家の暮らし、そして伝統産業まで、堺の奥深い歴史をたどる一日の締めくくりに、じっくりと見て回りましょう。帰りは、阪堺線「妙国寺前」駅まで歩いておよそ2分です。

大阪府日帰り
大阪府日帰り
大阪府日帰り
大阪府日帰り