鋸山の地獄のぞきと日本寺、絶景とスリルを楽しむ房総日帰りプラン

この旅は電車と歩きでめぐります。JR内房線の浜金谷駅から、国道127号線を館山方面へ歩いて約8分で山麓駅へ。鋸山ロープウェーで山頂駅へ上ります。片道およそ4分の空中散歩です。むき出しの岩壁が連なる鋸山は、その名のとおり鋸の形をした山並みで、山頂からは東京湾や、天気がよければ富士山まで見渡せます。荒天の日は運転を休むことがあるので、公式の案内で確かめましょう。山頂駅からは、日本寺の西口管理所から境内に入ります。

地獄のぞきから歩いてすぐ、かつての石切場の跡に彫られた百尺観音へ。戦争で亡くなった人々と、交通事故の犠牲者の供養のために発願され、昭和35年(1960年)から6年をかけて、昭和41年(1966年)に完成しました。航海や空の旅、陸の交通の安全を願う人がお参りします。今も祈りが続く場所ですので、静かに、敬意をもってお参りください。

百尺観音から境内の山道を下り、千五百羅漢などにお参りしながら大仏広場へ。日本寺は、聖武天皇の勅詔を受けた行基によって神亀2年(725年)に開かれたと伝わる寺で、関東最古の勅願所とされます。大仏(薬師瑠璃光如来)は、天明3年(1783年)に大野甚五郎英令が27人の門弟とともに、3年をかけて岩山に彫ったものが原型で、昭和の修復を経て今の姿になりました。石橋山の戦いに敗れて安房に逃れた源頼朝が、再起を願って手植えしたと伝わる「頼朝蘇鉄」も境内に残っています。今も祈りが続く場所ですので、静かに、敬意をもってお参りください。お参りのあとは、元禄7年(1694年)に再建された仁王門をくぐって表参道の石段を下り、保田の町へ向かいましょう。
日本寺の表参道を下りて保田の町を歩き、道の駅 保田小学校へ。廃校になった小学校を活かして生まれ変わった道の駅で、名前も当時の小学校名をそのまま使い、あちこちに小学校の面影が残っています。宿泊施設も備えた、全国でも珍しい道の駅です。地元の農産物を中心にそろえた直売所もあります。ここで昼食にしましょう。
昼食のあとは南へ歩いて、東京湾に面した道の駅きょなんへ。ここに併設されているのが、「見返り美人図」で知られる浮世絵師・菱川師宣の記念館です。鋸南町は師宣が生まれた地で、浮世絵を紹介し、江戸の暮らしや風俗を知ることができます。年に数回、特別展も開かれます。休館日は公式の案内で確かめましょう。
道の駅きょなんから南へ歩いて、竜島の源頼朝上陸地へ。治承4年(1180年)、伊豆で平家打倒の兵を挙げた源頼朝は、石橋山の戦いに敗れて真鶴岬から小船で房総へ逃れ、わずかな供とともに安房国猟島、今の竜島に上陸しました。上陸したとされる場所は千葉県指定史跡で、上陸碑が建っています。頼朝はここから房総の豪族たちを味方につけて勢いを盛り返したことから、竜島は頼朝の「再起の地」とされています。上陸のときに頼朝がサザエを踏んでけがをし、それ以来、竜島のサザエには角がなくなったという言い伝えも残っています。
竜島から勝山の町へ歩いて、大黒山展望台へ。勝山海岸の上にそびえる大黒山の頂上にある展望台で、ふもとから歩いて10分ほどで登れます。城の形をした展望塔からは、眼下に勝山漁港や町並み、緑の濃い嶺岡の山並み、天気がよければ富士山や伊豆七島も眺められます。上り道では足元に気をつけましょう。鋸山の絶景と、保田・勝山の歴史をめぐる旅を、ここで締めくくりましょう。帰りは、安房勝山駅から内房線で。

千葉県日帰り
千葉県・房総1泊2日
千葉県・房総日帰り
千葉県1泊2日