小泉八雲記念館と塩見縄手、文学と武家屋敷を歩く1泊2日

記念館のとなり、歩いて約1分の小泉八雲旧居へ。「怪談」で知られる八雲が、明治24年(1891年)6月から11月までの5か月間、妻のセツと暮らした旧松江藩士の武家屋敷です。『知られぬ日本の面影』の「日本の庭」の舞台となった、三方に庭が見える部屋などが当時のまま残り、書斎には愛用の机と椅子の複製が置かれています。
旧居から歩いて約2分、塩見縄手のほぼ中央にある武家屋敷へ。江戸時代初期から、松江藩の中級から上級の藩士が屋敷替えで入れ替わり住んだところで、280年以上たった建物が昔の姿をよく残し、松江市の文化財に指定されています。客間を中心とした表側と裏側とで造りや材料を分け、公私の区別の厳しさを伝えています。
武家屋敷から歩いて約2分の田部美術館へ。山林王といわれた雲南市吉田の田部家25代のコレクションから、茶の湯にかかわる美術品や、楽山焼・布志名焼など出雲地方の工芸品を展示しています。建物は菊竹清訓の設計で、庭を望む呈茶席で抹茶もいただけます。休館日は公式の案内で確かめましょう。
昼食のあと、塩見縄手から歩いて約10分、坂を上り、松江城を望む高台の明々庵へ。安永8年(1779年)に、松江藩7代藩主・治郷(不昧)の指図で建てられた茶室で、島根県の文化財に指定されています。茅葺の入母屋に掛けられた「明々庵」の額は不昧の直筆です。坂道では足元に気をつけましょう。
明々庵から東へ歩いて約12分、松江城鎮護の寺・普門院へ。三斎流の茶室「観月庵」があり、不昧が松江城から堀川を舟で訪れて茶事を楽しんだといわれます。寺の近くの小豆とぎ橋には、謡曲「杜若」をうたうと恐ろしいことが起こるという伝説があり、小泉八雲も怪談として紹介しています。今も祈りが続く場所ですので、静かに、敬意をもってお参りください。
普門院から西へ歩いて約5分、堀川沿いに建つ松江歴史館へ。武家屋敷風の外観の博物館で、常設の基本展示室では、松江城と城下町の形成や、松江藩の歴史・文化、城下の人々の暮らしを、資料や映像、模型で紹介しています。休館日は公式の案内で確かめましょう。
歴史館から城山を歩いて約8分、城山稲荷神社へ。松江藩主・松平直政が夢のお告げによって創建したと伝わる神社で、境内に並ぶ大小さまざまな石狐は、小泉八雲が通勤の途中にしばしば訪ねて愛したといわれます(八雲が愛した狐は、今は場所を移されています)。10年ごとの「ホーランエンヤ」は、この神社の神事です。今も祈りが続く場所ですので、静かに、敬意をもってお参りください。文学と武家屋敷をめぐった1日目を、ここで締めくくりましょう。今夜は松江に泊まります。

島根県日帰り
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島根県1泊2日