毛越寺の浄土庭園、平安時代の美しい庭を歩く平泉さんぽ


1日目は毛越寺からです。平泉駅から歩いて10分ほどのこちらは、9世紀に比叡山の高僧・慈覚大師円仁が開いたと伝えられる古刹です。奥州藤原氏の時代、二代基衡から三代秀衡にかけて多くの堂塔が建ち並び、その規模と華麗さは、中尊寺をしのぐほどであったといわれています。度重なる災禍で建物のほとんどは失われてしまいましたが、大泉が池を中心とする浄土庭園と、平安時代の伽藍の跡は奇跡的にほぼ完全な姿で今に伝わり、国の特別史跡と特別名勝という二重の指定を受けています。池には玉石を敷き詰めた州浜や、すっと立つ大きな立石が配され、日本最古の作庭書「作庭記」の思想を今に伝える庭として知られています。今も法要が営まれるお寺ですので、境内では静かに、敬意をもって過ごしましょう。世界遺産にも登録された、800年余りの時を超える浄土の景色を、池のまわりをゆっくりと一周しながら味わいましょう。続いては、歩いておよそ8分、観自在王院跡へ向かいましょう。
毛越寺から歩いておよそ8分、観自在王院跡に着きます。奥州藤原氏二代・基衡の妻が建立したと伝えられる寺院の跡で、毛越寺とともに世界遺産「平泉の文化遺産」の構成資産に含まれています。舞鶴が池を中心とした浄土庭園の跡が今も残されており、毛越寺とはまた違った、静かで開放的な雰囲気を味わえます。芝生の広場になった境内を、ゆっくりと歩けます。続いては、歩いておよそ11分、平泉文化遺産センターへ向かいましょう。
観自在王院跡から歩いておよそ11分、平泉文化遺産センターに着きます。世界遺産「平泉の文化遺産」の価値や、奥州藤原氏の歴史をわかりやすく紹介する施設で、発掘調査で見つかった出土品や、映像による解説展示などを通して、平泉の文化についてじっくりと学べます。これから巡る史跡の背景を知っておくと、続く散策がより味わい深いものになります。続いては、歩いておよそ14分、無量光院跡へ向かいましょう。
平泉文化遺産センターから歩いておよそ14分、無量光院跡に着きます。奥州藤原氏三代・秀衡が、宇治の平等院鳳凰堂を模して建立したと伝えられる寺院の跡で、浄土庭園の傑作とされています。建物は失われましたが、池と中島の跡が今も残り、かつての壮麗な姿をしのばせます。夕日が金鶏山に沈む眺めが特に美しいとされる場所でもあります。静かな史跡をゆっくりと歩けます。続いては、歩いておよそ9分、義経堂へ向かいましょう。

無量光院跡から歩いておよそ9分、義経堂に着きます。源義経ゆかりの高館の跡地で、天和3年(1683)、仙台藩4代藩主・伊達綱村が義経を偲んで建てたお堂に、義経の木像が安置されています。高台からの眺めは平泉随一ともいわれ、江戸時代にこの地を訪れた俳人・松尾芭蕉が「夏草や兵どもが夢の跡」の句を詠んだ場所としても知られています。今も祈りが続く場所ですので、静かに、敬意をもってお参りください。続いては、歩いておよそ20分、中尊寺へ向かいましょう。
義経堂から歩いておよそ20分、旅の最後は中尊寺です。850年、慈覚大師円仁の開山と伝えられ、12世紀には奥州藤原氏初代・清衡によって大規模な堂塔が整備されました。杉木立に覆われた参道「月見坂」を上ってたどり着く金色堂は、天治元年(1124)の上棟と伝わる、内外を金箔で覆った「皆金色」の阿弥陀堂です。戦後の文化財保護法の制定にともない、国宝建造物第1号に指定されたとされています。境内の讃衡蔵には、金色堂に伝わる仏像や工芸品など、3000点あまりの国宝・重要文化財が収蔵されており、あわせて見学できます。今も多くの参拝者が訪れる霊場ですので、境内では静かに、敬意をもって過ごしましょう。平安時代から続く祈りの空間で、平泉さんぽを締めくくりましょう。

岩手県1泊2日
岩手県日帰り
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