石舞台と高松塚古墳、古代日本のロマンを巡る日帰りプラン

今日は、飛鳥駅からタクシーでおよそ9分の、用途不明の謎めいた石造物が残る酒船石遺跡から始めます。7世紀中ごろに造られたとみられる祭祀の遺跡で、表面に不思議な模様が刻まれた「酒船石」と呼ばれる石造物が丘の上に残されています。近くでは湧水施設の遺構も見つかっており、水にまつわる古代の国家的な祭祀の場だったと考えられています。何のために使われたのかがはっきりとは分かっていない、飛鳥ならではの謎めいた雰囲気を味わえる場所です。続いては、歩いておよそ17分、岡寺へ向かいましょう。
酒船石遺跡から歩いておよそ17分、岡寺に着きます。正式には龍蓋寺というお寺で、飛鳥時代の高僧・義淵僧正が、草壁皇子ゆかりの岡宮の地を賜って開いたと伝えられています。田畑を荒らす悪龍を、義淵僧正が法力によって池に封じ、大きな石で蓋をしたという伝説が、龍蓋寺という名の由来だそうです。日本で最初の厄除け霊場とされ、西国三十三所の第七番札所としても多くの参拝者を集めてきました。ご本尊の如意輪観音坐像は、土で造られた塑像としては国内でも屈指の大きさといわれています。今も祈りが続く場所ですので、静かに、敬意をもってお参りしましょう。続いては、歩いておよそ14分、飛鳥京跡へ向かいましょう。
飛鳥京跡から歩いておよそ12分、飛鳥寺に着きます。推古4年(596)、蘇我馬子の発願によって建てられた、日本で最初の本格的な仏教寺院と伝えられています。本尊の銅造釈迦如来坐像は「飛鳥大仏」として親しまれ、推古17年(609)に鞍作鳥(止利仏師)が手がけたと伝えられる、現存する日本最古級の仏像で、重要文化財に指定されています。1400年以上前からこの場所で人々を見守ってきた大仏の、穏やかな表情をじっくりと眺めてみましょう。今も祈りが続く場所ですので、静かに、敬意をもってお参りしましょう。続いては、歩いておよそ15分、奈良文化財研究所飛鳥資料館へ向かいましょう。

飛鳥寺から歩いておよそ15分、奈良文化財研究所飛鳥資料館に着きます。飛鳥地方の発掘調査で見つかった数々の考古資料を展示する、国の研究機関の資料館です。酒船石遺跡や飛鳥京跡など、これまで訪れた遺跡の発掘の成果や、精巧な復元模型を通して、地面の下に眠る飛鳥時代の姿をより深く知ることができます。庭には石造物の複製も置かれており、屋外でも飛鳥の石の文化に触れられます。続いては、タクシーでおよそ8分、石舞台古墳へ向かいましょう。
飛鳥資料館からタクシーでおよそ8分、石舞台古墳に着きます。一辺およそ50メートルの方墳で、国の特別史跡に指定されており、2026年7月には「飛鳥・藤原の宮都」の構成資産として世界遺産に登録された、飛鳥を象徴する史跡です。長い年月の間に盛り土が失われ、巨石を組み合わせた横穴式の石室がむき出しになった、独特の姿で知られています。埋葬されたのは蘇我馬子ではないかという説が有力ですが、はっきりとは分かっていません。石室の中にも入れます。石舞台古墳のまわりでは、静かに過ごしましょう。続いては、歩いておよそ4分、石舞台古墳のまわりで昼食にしましょう。
石舞台古墳から歩いておよそ4分、石舞台古墳のまわりで昼食にしましょう。昼食を終えたら、タクシーでおよそ10分、高松塚古墳へ向かいましょう。
石舞台古墳のまわりからタクシーでおよそ10分、高松塚古墳に着きます。1972年に極彩色の壁画が発見され、大きな話題となった古墳で、女子群像や男子群像、四神、天井の天文図などが描かれており、1974年に国宝に指定されました。壁画は保存のため石室ごと古墳の外に取り出されて修理され、ふだんは見ることができませんが、隣接する高松塚壁画館では、発見当時の姿を再現した模写や石槨の模型をじっくりと見学できます。古代の人々の美意識と、それを今に伝える保存の努力の両方を感じられる場所です。高松塚古墳のまわりでは、静かに過ごしましょう。続いては、歩いておよそ16分、鬼の俎板・鬼の雪隠へ向かいましょう。
高松塚古墳から歩いておよそ16分、鬼の俎板・鬼の雪隠に着きます。道をはさんで向かい合う2つの巨石で、鬼にまつわる言い伝えから、この名で呼ばれるようになったと伝わる、飛鳥の石造物のひとつです。実際には、古墳時代の終わりごろに造られた横口式石槨(よこぐちしきせっかく)と呼ばれる石室の部材だったとする説が有力とされています。素朴な言い伝えと考古学的な謎の両方を感じられる、飛鳥らしいスポットです。鬼の俎板・鬼の雪隠のまわりでは、静かに過ごしましょう。この後は、歩いておよそ10分、亀石へ向かいましょう。
鬼の俎板・鬼の雪隠から歩いておよそ10分、亀石に着きます。長さおよそ3.6メートルの花崗岩に、亀に似た顔が彫られた石造物で、明日香村観光のシンボルの一つとして親しまれています。奈良盆地がかつて湖だった時代の伝説が伝えられており、亀石が今の向きから西を向いたとき、あたり一帯が泥の海に変わるといわれています。何度も向きを変えてきたと伝わる、ユーモラスな表情をじっくり眺めてみましょう。続いては、歩いておよそ11分、橘寺へ向かいましょう。
亀石から歩いておよそ11分、橘寺に着きます。聖徳太子がお生まれになったと伝えられる地で、太子ゆかりの七大寺の一つとされています。発掘調査では、金堂と塔が東西に並ぶ四天王寺式の伽藍配置であったことも明らかになりました。境内で見ておきたいのが「二面石」で、一方は穏やかな顔、もう一方は険しい顔を持ち、人の心にある善悪二つの相を表していると伝えられています。今も祈りが続く場所ですので、静かに、敬意をもってお参りしましょう。続いては、歩いておよそ5分、川原寺跡へ向かいましょう。
橘寺から歩いておよそ5分、旅の最後は川原寺跡です。飛鳥時代に、橘寺と向かい合うように建てられていた大寺院の跡で、藤原京の時代には大官大寺・薬師寺・飛鳥寺とともに「飛鳥四大寺」に数えられたと伝えられています。建物は失われましたが、礎石が今も残されており、かつての伽藍の広さをしのぶことができます。となりには川原寺の法灯を継ぐという弘福寺(ぐふくじ)も建っています。飛鳥の歴史散策の締めくくりに、ゆっくりと余韻を味わいましょう。帰りは、タクシーでおよそ8分の飛鳥駅から、電車に乗りましょう。

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