青い池とラベンダー畑、パッチワークの丘を巡る日帰りプラン


JR美瑛駅の近くでレンタカーを借りて(手続きに15分ほど)、車でおよそ9分、丘の畑の中にぽつんと立つ一本の木が、この旅のスタートです。一見ポプラと呼ばれることが多いのですが、正式にはセイヨウハコヤナギ、通称イタリアヤマナラシという品種にあたります。1976年に放送された日産スカイライン(4代目)のCM「地図のない旅」のロケ地となり、劇中の主人公カップル「ケン」と「メリー」の名前にちなんでこの愛称で呼ばれるようになりました。樹齢は100年を超え、高さは約30mにも達する堂々とした姿です。木のまわりは今も農家の方が使っている私有地のため、道路から静かに眺め、畑の中へは立ち入らないようにしましょう。この後は、車でおよそ31分、十勝岳望岳台へ向かいましょう。

ケンとメリーの木から車でおよそ31分、大雪山国立公園の一角、標高約930mに広がる十勝岳望岳台に着きます。目の前には今も活動を続ける十勝岳(標高2077m)の荒々しい火口原が迫り、旭岳や美瑛岳、美瑛富士、上富良野岳といった山々も一望できる大パノラマが広がります。1926年(大正15年)の十勝岳噴火では、山体崩壊にともなう融雪型泥流が上富良野・美瑛の方面まで押し寄せ、多くの犠牲者を出す大きな災害になったと伝えられています。この出来事を題材にしたのが、作家・三浦綾子が1976年から新聞連載した小説『泥流地帯』です。現地には、万一の噴火に備えた緊急避難用の防災シェルターも整備されています。なお望岳台は積雪のため、例年12月から4月下旬ごろまで冬期閉鎖となるので、訪れる時期に気をつけましょう。この後は、車でおよそ7分、白ひげの滝へ向かいましょう。
望岳台から車でおよそ7分、美瑛川沿いへ下りていくと現れるのが、白ひげの滝です。切り立った岩の隙間から幾筋もの地下水がしみ出し、滝となって流れ落ちる様子が、白い髭のように見えることからこの名がつきました。落差は約30mで、川の上流から水が流れ込むのではなく、地下水がそのまま崖から染み出して滝になる「潜流瀑」という珍しいタイプの滝で、日本国内でもこうした滝は数少ないと言われています。この滝の水と、周辺から美瑛川に流れ込むアルミニウム成分を含んだ水が合わさることで、川面がコバルトブルーに輝く「ブルーリバー」という現象が起こります。実はこの美しい青は、少し下流にある名所・青い池の青さにもつながっているのです。橋の上から見下ろす眺めは涼しげで、夏でもひんやりとした空気を感じられます。この後は、車でおよそ5分、青い池へ向かいましょう。
白ひげの滝から車でおよそ5分、「青い池」に着きます。上流から流れ込むアルミニウム成分を含んだ水が光を反射し、コバルトブルーに見えると言われています。立ち枯れたカラマツが水面から突き出す光景も特徴のひとつで、水の色は天候や水量によって日々変わるため、同じ青さに出会えるとは限りません。遊歩道から、池の縁に沿って眺めてみましょう。この後は、車でおよそ25分、道の駅びえい「丘のくら」へ向かいましょう。
青い池から車でおよそ25分、JR美瑛駅のそばにある道の駅びえい「丘のくら」に着きます。大正時代に建てられた、美瑛軟石づくりの石造りの倉庫を改装した建物で、地元の食材を使う食堂や、町内の売り場がある休憩施設です。ここで昼食にしましょう。昼食を終えたら、車でおよそ16分、四季彩の丘へ向かいましょう。
四季彩の丘から車でおよそ12分、美瑛町美馬牛にある新栄の丘展望公園に着きます。なだらかな丘の上に広がる、入園無料の展望公園です。東側には十勝岳連峰がそびえ、麦やじゃがいもの畑が広がる丘陵地帯を、360度にわたって見渡せます。この後は、車でおよそ15分、北西の丘展望公園へ向かいましょう。
新栄の丘展望公園から車でおよそ15分、美瑛の丘めぐりの締めくくりとなる北西の丘展望公園に着きます。ゆるやかな丘の上に、ピラミッド形をした白い展望台が立っていて、階段を上ると、十勝岳連峰まで続く丘陵地帯をぐるりと見渡せます。園内には季節ごとの花々も植えられ、ラベンダーが咲く時期には、紫の畝と丘の起伏が織りなす眺めを楽しめます。見学を終えたら、車でおよそ10分のJR美瑛駅でレンタカーを返して、帰りましょう。

北海道1泊2日
北海道2泊3日
北海道・富良野・美瑛日帰り
北海道・函館日帰り
