金剛峯寺と壇上伽藍、真言密教の聖地・高野山を巡る定番日帰りプラン


高野山駅からバスでおよそ10分、「金剛峯寺前」で降りると、高野山真言宗の総本山・金剛峯寺に着きます。もとは、豊臣秀吉が母の菩提を弔うために建てた青巌寺と、隣接する興山寺という、二つの寺がありましたが、明治2年(1869)にこの二寺が合併し、「金剛峯寺」という一つの寺の名前になりました。主殿の台所には、かつて一度に2000人分もの食事を用意したという大きな釜が残されており、総本山としての規模の大きさを物語っています。境内には、弘法大師御入定1150年御遠忌を記念して昭和59年(1984)に造られた石庭「蟠龍庭」もあります。広さはおよそ1650平方メートルにおよび、龍を表す石組みには四国産の花崗岩が、雲海を表す白砂には京都産のものが使われています。今も祈りが続く聖地ですので、境内では静かに、敬意をもってお参りしましょう。参拝のあとは、歩いて壇上伽藍へ向かいましょう。
金剛峯寺から歩いて5分ほど、次に訪れるのは壇上伽藍です。唐に渡っていた空海が、密教を広めるにふさわしい地に届くようにと、三鈷杵という法具を日本に向けて投げたところ、一本の松の枝にかかっていたと伝えられ、その松は「三鈷の松」として、今も大切にされています。この地こそがふさわしいと悟った空海は、弘仁7年(816)、嵯峨天皇から高野山を賜り、真言密教の根本道場として、壇上伽藍の整備を始めました。中心となる金堂は、高野山の年中行事の中心となる重要な堂で、隣の御影堂には空海の肖像が納められています。シンボルとされる根本大塔と西塔は、空海が金剛界・胎蔵界の両部曼荼羅に見立てたことから、壇上伽藍は「立体曼荼羅」とも呼ばれています。今も祈りが続く聖地ですので、境内では静かに、敬意をもってお参りしましょう。見学を終えたら、歩いて六時の鐘へ向かいましょう。

壇上伽藍から歩いて4分ほど、次に訪れるのは六時の鐘です。元和4年(1618)、武将・福島正則が父母の菩提のために寄進したと伝えられる鐘楼です。一度焼失したのち、正保2年(1645)、正則の子・正利によって再建されました。今も高野山に時を告げる鐘として親しまれています。壇上伽藍の一角にひっそりとたたずむ、静かな佇まいも魅力です。見学を終えたら、歩いて門前町へ向かい、お昼を食べましょう。
六時の鐘から歩いて4分ほど、お昼は門前町で食事をとりましょう。小田原通りを中心に、高野山ならではの精進料理や、名物のごま豆腐を味わえる店が並んでいます。肉や魚を使わない、植物性の食材だけで作られた精進料理を、味わいましょう。お腹を満たしたら、歩いて奥の院へ向かいましょう。
門前町から歩いておよそ21分、高野山の旅の最後に訪れるのは奥の院です。今も弘法大師空海が禅定を続けていると信じられている霊域で、一の橋から御廟まで、およそ2kmの参道が続いています。参道の両側には、樹齢数百年の杉木立とともに、織田信長や武田信玄、伊達政宗など、戦国武将をはじめとする20万基を超える墓石や供養塔が並んでいます。参道の奥に進むと、御廟の手前に燈籠堂があり、堂内には多くの燈籠が納められています。多くの人が眠る場所ですので、静かに、敬意をもって歩きましょう。御廟のまわりでは写真を撮らないなど、現地の決まりに従いましょう。見学を終えたら、バスで高野山駅方面へ戻り、帰りましょう。

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