中尊寺金色堂、世界遺産・平泉の黄金文化を巡る定番日帰りプラン


中尊寺は、9世紀に慈覚大師円仁が開いたと伝えられ、12世紀の初め、奥州藤原氏の初代・藤原清衡公によって大きく整えられました。長く続いた戦で亡くなった人々を敵味方の区別なく弔い、この地に平和な浄土を築きたいという清衡公の切実な願いから、多くの堂塔が建てられたと伝えられています。中でも金色堂は、極楽浄土のありさまをそのまま表そうとしたお堂で、内外を金箔で覆い、夜光貝を使った螺鈿や蒔絵など、平安時代の工芸技術の粋が集められています。金色堂に納められていた古い蓮の種は、まかれたのちに見事な花を咲かせ、「中尊寺ハス」として今も大切に育てられています。金色堂は、今も奥州藤原氏四代をまつる祈りの場です。堂内では静かに、敬意をもって拝観しましょう。

中尊寺からは歩いて20分ほどです。高館は、北上川に面した丘陵で、判官館とも呼ばれています。奥州藤原氏三代秀衡公の庇護のもと、源義経公が居館を与えられた、義経公ゆかりの地と伝えられています。丘の頂上には、天和3年(1683)、仙台藩主・伊達綱村公が義経公を偲んで建てた義経堂があり、義経公の木像が安置されています。高館からの眺めは平泉随一といわれ、俳人・松尾芭蕉もこの地で句を詠みました。義経公を偲び、静かに手を合わせましょう。

高館義経堂からは車で10分ほどです。毛越寺は、寺伝によれば中尊寺と同じ嘉祥3年(850)に円仁が創建したと伝えられ、大火で荒廃したのち、奥州藤原氏二代基衡公と三代秀衡公によって壮大な伽藍に再興されました。『吾妻鏡』には、堂塔40余り、僧坊500余りを数え、当時は中尊寺をしのぐ規模だったと記されています。中心の金堂円隆寺は金銀や紫檀で飾られ、「吾朝無双」と評されたと伝えられています。現在は、平安時代末期の姿をよく伝える浄土庭園が復元されており、特別史跡・特別名勝の二重指定を受けています。周辺の飲食店で昼食をとりましょう。今も信仰を集める寺院なので、静かに、敬意をもって参拝しましょう。

毛越寺からは歩いて5分ほどです。観自在王院跡は、奥州藤原氏二代基衡公の妻が造営したと伝えられる寺院の跡です。東西・南北ともにおよそ90mの、ほぼ正方形の舞鶴が池を中心に、大小2棟の阿弥陀堂が建てられていたと考えられています。1189年以降は荒廃し、長く水田として使われていましたが、昭和40年代以降の調査・発掘にもとづいて舞鶴が池が復元整備され、平安時代の浄土庭園がほぼ完全な形で保存されています。静かに、敬意をもって見学しましょう。

観自在王院跡からは歩いて12分ほどです。無量光院跡は、奥州藤原氏三代秀衡公が、京都・宇治の平等院鳳凰堂を模して、ひと回り大きく建てたと伝えられる寺院の跡です。建物は火災で失われ、現在は礎石が残るのみですが、一段低くなった池の跡が、当時の姿をしのばせます。静かに、敬意をもって見学しましょう。
無量光院跡からは歩いて6分ほどです。平泉文化遺産センターは、安倍氏の時代から現代まで続く平泉の歴史を、地形模型や映像、出土した遺物とともに紹介する施設です。中尊寺ハスの標本も展示されています。平泉の文化遺産を訪ねたあと、あわせて立ち寄ると理解が深まります。休館日があるので、訪れる前に公式の案内で確かめましょう。

岩手県1泊2日
岩手県日帰り
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