博物館明治村、明治の建築を移築保存した野外博物館プラン

この旅は歩いてめぐります。名鉄犬山駅から岐阜バスで明治村へ(約20分)。入村の前に、明治村のとなりに広がる入鹿池のほとりへ。江戸時代につくられた人工の池で、日本有数の水をたくわえ、平成27年度に「世界かんがい施設遺産」に登録されました。春はサクラやツツジの名所としても知られます。明治村の開村の時間は月によって違うので、公式の案内で確かめましょう。
入村して歩いて約10分。西郷隆盛の弟で、陸軍と海軍の大臣をつとめた西郷從道が、客をもてなすために建てた木造の洋館で、明治22年(1889年)には明治天皇も訪れました。2階の暖炉の額縁は瀬戸焼で、日本三景と富士山が描かれています。屋根には軽い銅板を使うなど、地震に強くする工夫もされています。
西郷從道邸から歩いて約5分。京都の五条にあった日本聖公会の教会堂で、アメリカ人の建築家ガーディナーが設計しました。赤レンガの外観は、ロマネスク様式をもとにゴシックの飾りをまじえたもので、正面の左右に高い塔が立ちます。2階の会堂の天井には、京都の気候に合わせた竹のすだれが張られ、光を受けて明るい空間になっています。
教会堂から歩いて約5分。明治時代の三重県令の発案で建てられた洋風の県庁舎で、明治13年(1880年)には明治天皇も訪れ、昭和39年(1964年)まで使われました。間口は54mあり、玄関を中心に左右対称で、正面には2層のベランダがめぐります。設計したのは県の大工・清水義八で、扉や窓の枠には、ペンキで高価な木の木目を描く「木目塗り」が使われています。

三重県庁舎から歩いて約10分。村の中には食事のできる店がいくつかあるので、このあたりで昼食にしましょう。
歩いて約10分。観音崎、野島崎についで明治3年(1870年)に明かりがともった灯台で、品川沖の第二台場に建てられていました。フランス人のヴェルニーが設計し、レンズなどもフランスから取り寄せたため、頂上の風見の方位はフランス語の頭文字で示されています。今に残る日本で最も古い洋式の灯台とされます。
品川燈台から北へ歩いて約15分。大阪府池田市にあった芝居小屋で、明治25年(1892年)に移されたときに「呉服座」と名を改めました。正面には太鼓櫓が突き出し、中には人の力で回すまわり舞台や、床下の通路の奈落があります。歌舞伎や落語のほか、政治の演説会にも使われました。

呉服座から北へ歩いて約10分。東京・内幸町にあった帝国ホテルは、大正12年(1923年)の竣工の日が関東大震災の当日で、昭和42年(1967年)に取り壊しが始まるまで使われました。ここに移されたのは客室棟の中央玄関の部分で、建物の前にあった池も再現されています。中は3階までの吹き抜けで、彫刻をほどこした大谷石や、すかし模様のテラコッタが、光と影をつくり出します。
帝国ホテルから南へ、正門の方へ歩いて約20分。明治20年(1887年)ごろに建てられた和風の借家で、明治23年(1890年)に森鷗外が1年あまり暮らし、明治36年(1903年)から明治39年までは夏目漱石が住んで、ここで『吾輩は猫である』を発表しました。台所から座敷へ続く短い中廊下には、今の住まいにつながる工夫が見られます。帰りは、正門から岐阜バスで犬山駅へ戻りましょう。

愛知県・犬山日帰り
愛知県1泊2日
愛知県日帰り
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