大洲城と臥龍山荘、伊予の小京都をめぐる日帰りプラン

伊予大洲駅から歩いておよそ15分、大洲城に着きます。肱川を見下ろす丘に、十四世紀初頭から城があったと伝えられ、江戸時代には大洲藩の中心として栄えました。明治21年(1888)に天守が取り壊され、以後一世紀以上、石垣と櫓だけが残る時代が続きましたが、平成に入って天守の復元を望む市民の声が高まり、古地図や明治期の古写真、旧城主ゆかりの家に伝わる木製の雛形などの史料をもとに、平成16年(2004)、江戸時代後期の姿を再現した木造の天守がよみがえりました。高さ19.15mの天守は、木造で復元された天守としては国内でも有数の規模とされています。大洲産のヒノキなどの地元材や手打ちの鉄釘が使われ、宮大工や全国の職人が伝統工法で造り上げました。内部には心柱が中心から少しずれて立ち、一階から二階へ抜ける吹き抜けがありますが、その理由は今もわかっていません。江戸時代から残る台所櫓・高欄櫓(国の重要文化財)をはじめ4棟の櫓や、城内最後の守りとされる暗がり門、反りをもつ石垣や大きな井戸も見どころです。天守からは肱川と城下町を一望できます。見学を終えたら、歩いておよそ11分、おおず赤煉瓦館へ向かいましょう。

大洲城から歩いておよそ11分、おおず赤煉瓦館に着きます。明治34年(1901)、大洲商業銀行の本店として建てられた建物で、イギリス積みの煉瓦壁に和瓦の屋根を組み合わせた、和洋折衷の意匠が特徴です。鬼瓦には「商」の字が刻まれ、銀行として使われていたころの名残をとどめています。木蝋や生糸、肱川の舟運で栄えた、明治期の大洲の経済力を物語る建物のひとつで、同じころに築かれた臥龍山荘とともに、当時の町の繁栄を今に伝えています。現在は、地元の工芸品や特産品を扱う売店や、煉瓦造りの中庭を眺められる喫茶の場として使われ、町歩きの休憩所も兼ねています。見学を終えたら、歩いておよそ3分、大洲まちの駅あさもやへ向かいましょう。
おおず赤煉瓦館から歩いておよそ3分、大洲まちの駅あさもやに着きます。大洲観光総合案内所を兼ねた物販施設で、地元の和菓子や日本酒など、大洲や愛媛の特産品がそろいます。観光パンフレットの配布や手荷物の預かりなど、城下町めぐりの拠点としても使われています。見学を終えたら、歩いておよそ2分、おはなはん通りへ向かいましょう。
大洲まちの駅あさもやから歩いておよそ2分、おはなはん通りに着きます。江戸時代の町割りと家並みが今も残る通りで、北側には商家の白壁の蔵が並び、南側には武家屋敷が建ち並んでいました。藩主の別邸へ向かう「お成道」だったことから、ほかの通りより広くつくられたと伝えられ、商家の火事が武家屋敷に燃え移らないようにという配慮だったとも考えられています。昭和41年(1966)、この通りでNHKの連続テレビ小説「おはなはん」のロケが行われたことが、通りの名前の由来となりました。蔵並びと武家屋敷の対比を眺めながら、食事処や売店で買い物や食事を楽しみましょう。ここで昼食をとりましょう。今も人が暮らす町並みですので、家の敷地に入ったり、住民の方を撮ったりしないようにしましょう。見学を終えたら、歩いておよそ3分、大洲神社へ向かいましょう。
おはなはん通りから歩いておよそ3分、大洲神社に着きます。大洲城の東にそびえる神楽山に鎮座する神社で、商売繁盛の神として親しまれる恵比須神を祭神とし、境内には恵比須神の石像も置かれています。元弘元年(1331)、大洲城が築かれた際、この地の総鎮守として建てられたと伝えられ、大洲藩の歴代の藩主から崇敬を集めてきました。例年1月には、えびす神をまつる祭りが開かれます。長い石段を登ると、大洲城と城下町を見渡す眺めが広がります。今も祈りが続く場所ですので、静かに、敬意をもってお参りしましょう。見学を終えたら、歩いておよそ5分、臥龍山荘へ向かいましょう。

大洲神社から歩いておよそ5分、臥龍山荘に着きます。明治の大洲出身の実業家・河内寅次郎(1853〜1909)が、神戸の本拠から資材や意匠を細かく指示し、およそ10年をかけて築いた山荘です。最初に建てられた不老庵は明治34年(1901)、母屋の臥龍院は明治38年(1905)に完成しました。臥龍院は、柱を1本も立てずに畳の間をめぐる広い縁側を持つ数寄屋造りの建物で、客を迎える主座敷「壱是の間」は畳を上げると能舞台になり、床下には備前焼の甕が12個置かれています。夕暮れから夜への移ろいを表した「霞月の間」の丸窓も見どころです。肱川を見下ろす崖に張り出した茶室・不老庵は、高さおよそ7mの柱で支えられ、天井には竹が編まれています。臥龍院・文庫・不老庵は国の重要文化財、庭園は国の名勝に指定され、肱川や小島の蓬莱山を取り込んだ借景の庭として知られています。蓬莱山は「臥龍」という名の由来になったとも伝えられています。庭の苔を守るため、飛び石の上を歩きましょう。見学を終えたら、タクシーでおよそ8分、如法寺へ向かいましょう(バスの便がないのでタクシーを利用します。タクシーは、前もって予約しておくと安心です)。
臥龍山荘からタクシーでおよそ8分、如法寺に着きます。江戸時代前期、大洲藩2代藩主・加藤泰興が、禅僧・盤珪永琢を開山として開いた臨済宗妙心寺派の寺院です。冨士山と呼ばれる山の中腹にあり、季節ごとに表情を変える森に包まれています。本堂にあたる仏殿は国の重要文化財で、中央には本尊の釈迦如来が祀られ、その両脇には、僧が修行に使う畳敷きの部屋が設けられており、仏殿と禅堂を兼ねた造りとされています。春と秋を中心に、この仏殿で座禅の体験が行われることもあります。公式の案内で確かめましょう。山腹からは、大洲の盆地を見渡す眺めが広がります。今も祈りが続く場所ですので、静かに、敬意をもってお参りしましょう。見学を終えたら、タクシーでおよそ8分、少彦名神社へ向かいましょう(タクシーは、前もって予約しておくと安心です)。

如法寺からタクシーでおよそ8分、少彦名神社に着きます。日本神話に登場する少彦名命を祀る神社で、この神が生涯を終えたと伝えられる地を敬い、建てられたとされています。昭和7年(1932)に本殿が、その2年後には参籠殿が完成しました。参道沿いの北斜面に建つ参籠殿は、床面積のおよそ9割が崖に張り出す「懸造り」という造りで、支える脚部は長いものでおよそ8.3mになります。伝統的な貫工法に近代的な技術も取り入れられ、上部の平屋部分は三方をガラス戸で囲んだ開放的なつくりです。崖のふちには近づかず、足もとに気をつけて見学しましょう。参籠殿の中に入れるかどうかは、公式の案内で確かめましょう。今も祈りが続く場所ですので、静かに、敬意をもってお参りしましょう。見学を終えたら、タクシーでおよそ9分の伊予大洲駅へ戻りましょう。

香川県・高松3泊4日
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