みなとみらいの絶景と中華街グルメ、横浜港町さんぽ日帰りプラン

みなとみらい線・日本大通り駅からすぐ、旅の始まりは横浜開港資料館です。明治2年(1869)、この地にイギリス領事館が置かれて以来、昭和47年(1972)に領事館が廃止されるまで、100年以上にわたってイギリスとゆかりのある土地でした。現在の建物は、関東大震災で倒壊した旧領事館に代わり、イギリス工務省の設計により昭和6年(1931)に鉄筋コンクリート造で再建されたものです。館内には、黒船来航から開港にいたる横浜の歴史を伝える資料が展示されています。この後は、歩いておよそ4分、神奈川県庁本庁舎へ向かいましょう。
横浜開港資料館から歩いておよそ4分、神奈川県庁本庁舎に着きます。昭和3年(1928)に竣工した鉄筋コンクリート造の庁舎で、中央にそびえる高塔から「キングの塔」の愛称で親しまれ、横浜税関の「クイーンの塔」、横浜市開港記念会館の「ジャックの塔」とあわせて「横浜三塔」に数えられています。平成31年(2019)には国の重要文化財に指定されました。平日は、6階の歴史展示室と屋上展望台を見学でき、屋上からは横浜港やみなとみらいの眺めを楽しめます。この後は、歩いておよそ13分、大さん橋へ向かいましょう。
神奈川県庁本庁舎から歩いておよそ13分、横浜港大さん橋国際客船ターミナルに着きます。世界各国のクルーズ客船が発着する、横浜港の海の玄関口です。大さん橋ふ頭そのものは1894年(明治27年)に完成した歴史ある埠頭で、現在のターミナル施設は2002年に建て替えられました。世界41か国から660点もの応募があった国際設計競技で選ばれた、建築家ユニット「フォーリン・オフィス・アーキテクツ」によるデザインが特徴です。屋上に広がる広場は、建物の屋根が波のうねりのようなゆるやかな2つの山形を描いていることから「くじらのせなか」の愛称で親しまれています。天然芝とウッドデッキが広がるこの屋上広場は24時間開放されていて、みなとみらいのビル群と海を一望できる、横浜屈指ともいわれる絶景スポットです。この後は、歩いておよそ12分、横浜赤レンガ倉庫へ向かいましょう。

大さん橋から海沿いを歩いておよそ12分で見えてくるこの赤い建物、正式には『新港埠頭保税倉庫』といいます。手前の2号倉庫は1911年、奥の1号倉庫は1913年に建てられたもので、設計を手がけたのは明治の建築界を代表する妻木頼黄です。2号倉庫だけでも使われたレンガは約300万個にのぼり、しかもすべて国産だったというから驚きです。荷物を運ぶ日本初とされる荷役用エレベーターや、火災を防ぐ防火扉、消火用のスプリンクラーまで備えた、当時としては最新鋭の倉庫でした。倉庫の中を歩くと、太い鉄骨や高い天井にその頑丈さが今も感じられます。ショップやレストランが並んでいるので、ここで昼食にしましょう。この後は、海沿いの遊歩道を歩いておよそ20分、山下公園へ向かいましょう。潮風を感じながらの散歩も気持ちがいいものです。

赤レンガ倉庫から海沿いをさらに歩くと、横浜港のシンボルのひとつ、山下公園に着きます。この公園、実は関東大震災からの復興事業として、瓦礫の処分場所になった海を埋め立ててつくられたもので、1930年に完成しました。開園から5年後には『復興記念横浜大博覧会』という博覧会がここで開かれ、約60日間で全国から320万人もの人が訪れたと伝えられています。公園の沖に浮かぶ大きな船は氷川丸で、1930年に就航した貨客船です。喜劇王チャップリンも乗船したことで知られています。園内にある沈床花壇のあたりは、かつて氷川丸のための船溜まりがあった場所で、そばに架かる小さな橋がその名残だといわれています。花壇を眺めながらひと休みしたら、歩いておよそ6分、公園の前に係留された氷川丸へ向かいましょう。
山下公園から歩いておよそ6分、公園前に係留された氷川丸に着きます。昭和5年(1930)、横浜船渠で建造された貨客船で、太平洋の荒波に耐えられるよう、外板の厚さは15mm、船窓には角のない丸窓が採用されました。戦時中は海軍の特設病院船となり、船体を白く塗り替えて赤十字を描き、24回の航海でおよそ3万人の傷病兵を運んだと伝えられています。終戦後は復員船・引き揚げ船としての役目を終え、昭和35年(1960)に現役を退いたのち保存船として整備され、昭和36年(1961)5月から山下公園に係留されています。この後は、歩いておよそ10分、横浜中華街へ向かいましょう。

氷川丸から歩いておよそ10分、色とりどりの看板と食欲をそそる香りに包まれる横浜中華街に着きます。神戸の南京町、長崎の新地と並んで、日本三大中華街のひとつとされています。始まりは1859年の横浜開港で、多くの中国商人がこの山下町に集まり、関帝廟や中華学校を建てたのがもとになったと伝えられています。開港当初、中国からやって来た人たちは西洋人と日本人のあいだの通訳や仲介役を担っていましたが、やがて料理・理髪・裁縫という『三把刀』と呼ばれる3つの仕事が盛んになり、今の食の街としての姿につながっていきました。街には全部で10基の門(牌楼)があり、なかでも善隣門を囲む東西南北の4基は、中国の陰陽五行説にもとづいて青竜・朱雀・白虎・玄武という四つの神獣が配されているので、歩きながら探してみるのも面白いでしょう。歴史に思いを馳せながら街を歩くと、また違った中華街の魅力に気づくはずです。この後は、歩いておよそ5分、関帝廟へ向かいましょう。
横浜中華街から歩いておよそ5分、関帝廟に着きます。1862年ごろ、横浜に住む中国人たちが航海の安全や商売繁盛を願って建てた祠が始まりとされ、1871年には本格的な廟として整備されました。関東大震災や横浜大空襲で焼失するたびに再建され、現在の建物は4代目にあたり、平成2年(1990)に完成しています。極彩色の装飾が施された中国の伝統建築で、商売の神様として知られる関羽が祀られています。今も祈りが続く場所ですので、静かに、敬意をもってお参りしましょう。この後は、歩いておよそ3分、横浜媽祖廟へ向かいましょう。
関帝廟から歩いておよそ3分、この旅の締めくくり、横浜媽祖廟に着きます。平成18年(2006)に建てられた比較的新しい廟で、航海の安全を守る女神として中国や台湾の沿岸部で広く信仰される媽祖が祀られています。極彩色の彫刻や装飾に彩られた堂内は、中華街のなかでも異彩を放つ荘厳な空間です。参拝の際は、敬意を込めて手を合わせましょう。みなとみらいの絶景と中華街グルメ、横浜港町をめぐる旅はこれで終わりです。帰りは、みなとみらい線・元町・中華街駅から電車で戻りましょう。

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