新緑の奥入瀬渓流を歩き、子ノ口と蔦沼をめぐる日帰りプラン

この旅は車と路線バス、歩きでめぐります。JR新青森駅の近くでレンタカーを借りて、八甲田を越えて焼山へ。渓流歩きの前に、十和田・奥入瀬の四季の景色や、そこに暮らす生きもの、この渓流から生まれた文学にふれられる施設に立ち寄りましょう。奥入瀬渓流は全長約14kmあり、雪解けの水が流れる春から、5月の中ごろには足元に花が咲き、頭の上の木々が芽吹きはじめます。

渓流館から車で約10分。ここに車をとめて、渓流沿いの遊歩道を上流へ歩きはじめます。石ヶ戸のあたりの瀬は、激しすぎずゆるすぎない流れで、新緑の5月の中ごろには写真を撮る人の多い場所です。遊歩道は車の通る国道と近いところもあるので、道を渡るときは車に気をつけましょう。クマが出ることもあるので、鈴を鳴らすなどして音を立て、決められた道を歩き、出会ったら静かに離れましょう。
石ヶ戸から渓流沿いを歩いて約60分。途中の「阿修羅の流れ」は、テレビや雑誌、ポスターでもよく紹介される奥入瀬を代表する流れで、岩をかむような白い流れを間近に見られます。雲井の滝は、高さ約20mの崖を3段になって落ちる、水量の多い滝です。滝の近くの岩は水しぶきで濡れていることが多いので、足元に気をつけましょう。植物をとったり、遊歩道の外に踏み込んだりしないようにしましょう。

雲井の滝からさらに上流へ歩いて約75分。高さ約7m、幅約20mの滝で、奥入瀬渓流の本流にかかる滝はこれだけとされます。魚がこの滝より上へのぼれないことから「魚止めの滝」とも呼ばれます。滝のそばは岩が濡れて滑りやすいので、足元に気をつけましょう。
銚子大滝から歩いて約20分、十和田湖から奥入瀬渓流が流れ出す子ノ口へ。湖の出口にある水門で水の量を調え、渓流の流れを保つ「観光放流」が行われています。湖のほとりに食堂があるので、ここで昼食にしましょう。
子ノ口から路線バスで石ヶ戸へ戻り(約25分)、車で約25分の蔦温泉へ。宿のそばから歩いて約15分(あわせて約65分)。バスの本数は少ないので、時刻は公式の案内で確かめましょう。蔦温泉はブナの原生林に囲まれた一軒宿で、宿のまわりには1967年に完成した蔦の森の自然研究路が通っています。蔦沼までの道はなだらかで、春には森の木々が芽吹き、来るたびに違う表情を見せてくれます。クマが出ることもあるので、鈴を鳴らすなどして音を立て、決められた道を歩き、出会ったら静かに離れましょう。植物をとったり、遊歩道の外に踏み込んだりしないようにしましょう。
蔦沼から蔦温泉の方へ歩いて約12分。明治の文人・大町桂月は、紀行文で十和田の名を全国に知らせた人で、蔦温泉に本籍を移し、1925年にこの地で亡くなりました。墓は宿から少し離れた森の中にあります。亡くなった方をしのぶ場所ですので、静かに、敬意をもってお参りしましょう。帰りは、車で約1時間30分のJR新青森駅へ戻り、車を返しましょう。

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