河童橋と穂高連峰、上高地の定番絶景を楽しむ日帰りプラン

松本駅からバスで沢渡まで、または高山方面からは平湯まで来て、そこでシャトルバスかタクシーに乗り換え、今日はまず大正池から上高地の散策を始めます。大正4年(1915)6月の焼岳大噴火で、噴き出した泥流が梓川をせき止め、一夜にして誕生した池です。できた当初は南北1540m、面積40haほどありましたが、100年あまりが過ぎた今は土砂の堆積で半分以下の広さになりました。池に立つ立ち枯れの木々は、噴火で水没した樹木の名残で、焼岳や穂高連峰の姿を映す水面とあわせて、幻想的な風景をつくり出しています。この後は、歩いておよそ20分、田代池へ向かいましょう。
大正池から歩いておよそ20分、田代池に着きます。霞沢岳や六百山の伏流水が湧き水となって溜まる、浅くて穏やかな池です。八右衛門沢などから運ばれた土砂で梓川の流れがせき止められてでき、池の中にはいくつもの小島が点在しています。湧き水に支えられているため、真冬でも全面結氷しないのが特徴です。日本に近代登山を広めた英国人宣教師ウォルター・ウェストンが、大正3年(1914)に上高地を去る最後の日に訪れた場所としても知られています。この後は、歩いておよそ25分、ウェストン碑へ向かいましょう。
田代池から歩いておよそ25分、ウェストン碑に着きます。梓川のほとりに立つ大きな岩に、ウォルター・ウェストンの横顔を刻んだレリーフが掛けられています。ウェストンは、著書『日本アルプスの登山と探検』で上高地や日本アルプスの魅力を世界に紹介し、「日本近代登山の父」とも呼ばれる人物です。このレリーフは昭和12年(1937)、日本山岳会によって設置されましたが、戦時中に取り外しを余儀なくされ、昭和22年(1947)に復旧しました。上高地の遊歩道は、クマが出ることもあります。クマよけの鈴を身につけ、決められた道を外れず、もし出会ったら、あわてず静かにその場を離れましょう。この後は、河童橋を通り抜け、歩いておよそ70分、明神池・穂高神社奥宮へ向かいましょう。
ウェストン碑から、河童橋を通り抜けて歩いておよそ70分、明神池と穂高神社奥宮に着きます。明神岳のふもと、穂高神社の神域とされる池のほとりに、奥宮の社殿が鎮座しています。祭神の穂高見命は、北アルプス一帯の総鎮守とされる神様です。毎年秋には、龍や鷁をかたどった2隻の船を池に浮かべ、山の安全を祈る「お船祭り」が行われます。参拝の際は、敬意を込めて手を合わせましょう。このあたりには食事処もわずかながらあるので、ここで昼食にしましょう。この後は、歩いておよそ50分、河童橋へ戻りましょう。
明神池・穂高神社奥宮から歩いておよそ50分、再び河童橋に戻ってきます。梓川に架かるこの吊り橋は、上高地のシンボルとして親しまれています。1910年に吊り橋として架けられ、現在の橋は1997年に架け替えられた5代目にあたります。「河童橋」という名前の由来には、河童が住んでいそうな深い淵があったためなど、いくつかの説が伝えられていますが、はっきりとは分かっていません。作家・芥川龍之介の小説「河童」によって広く知られるようになったともいわれていますが、これもあくまで一説とされています。橋の上からは、穂高連峰や焼岳の雄大な姿を一望することができ、上高地を代表する撮影スポットの一つです。上高地は国立公園の特別な自然保護区域ですので、決められた道を歩きながら、この絶景をゆっくり味わいましょう。今日歩いた道のりを振り返りながら、橋のたもとでひとときを過ごしましょう。なお、上高地は冬季は閉鎖されるため、お出かけ前に最新情報を確かめましょう。この後は、歩いておよそ3分、上高地ビジターセンターへ向かいましょう。
河童橋から歩いておよそ3分、小梨平の入口にある上高地ビジターセンターに着きます。環境省が運営する施設で、上高地の自然に関する展示や映像の上映を通して、理解を深められる公共施設です。「山に向かう心」をテーマに、写真と文人・旅人の文章を組み合わせた展示が見どころで、レクチャーホールやミュージアムショップも備えています。この後は、歩いてすぐ、小梨平キャンプ場へ向かいましょう。
上高地ビジターセンターから歩いてすぐ、小梨平キャンプ場に着きます。上高地の自然林に囲まれたキャンプ場で、テントサイトのほか、ケビンでの宿泊もできます。木々の間を抜ける散策路や、梓川沿いの静かな雰囲気を味わいながら、キャンプ場ならではの自然の中を歩いてみましょう。この後は、歩いておよそ9分、上高地インフォメーションセンターへ向かいましょう。
小梨平キャンプ場から歩いておよそ9分、この旅の締めくくり、上高地バスターミナルのそばにある上高地インフォメーションセンターに着きます。上高地の自然や登山、交通、施設の情報を提供する施設で、2階のギャラリーでは写真展などのイベントも開かれています。館内の展示を見学して、今日歩いた上高地の一日を振り返りましょう。バスターミナルから、沢渡か平湯行きのバスで帰りましょう。

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