パッチワークの丘をレンタカーでドライブ、美瑛の絶景めぐり日帰り旅


JR美瑛駅から車でおよそ9分、ドライブの出発地点となるのが「パッチワークの路」と呼ばれる美瑛の丘です。色とりどりの花畑や農作物の畑が、四季ごとに移り変わりながら丘の斜面いっぱいに広がるようすを、色とりどりの布をつぎ合わせたパッチワークにたとえて、この名前がつけられました。畑では同じ場所で同じ作物を続けて作ると連作障害が起きてしまうため、毎年少しずつ場所や作物を入れ替えて育てられています。そのため、去年見た景色と今年の景色が同じにはならず、訪れるたびに違う「パッチワーク」に出会えるのもこのエリアならではの魅力です。この一帯には、CMなどに使われて有名になった一本木も点在していて、これから丘を車で巡りながら、そうした景色を探していきます。窓を開けて風を感じながら、思い思いのペースで丘めぐりを楽しみましょう。丘の畑は農家の方が作物を育てている私有地なので、畑の中には入らず、車は決められた場所に停めましょう。この後は、車でおよそ15分、三愛の丘展望公園へ向かいましょう。
パッチワークの路から車でおよそ15分、パノラマロード沿いにある三愛の丘展望公園に着きます。赤い三角屋根が目印の展望スペースからは、丘陵の向こうに大雪山や十勝岳の連峰を一望でき、パッチワークの丘の全体像をつかむのにぴったりの場所です。初夏になると、園内には美瑛町の町花にも指定されているスズラン(君影草)が、可憐な白い花を咲かせます。レンタサイクルで丘めぐりをする人たちや、徒歩でまわる人たちの休憩スポットとしても親しまれていて、園内には東屋(ガゼボ)がいくつも点在しているので、日差しの強い日はひと休みするのにも便利です。なお、タバコのパッケージの図柄として知られる、通称「セブンスターの木」とは別の場所なので、間違えないよう案内板を確認してから向かいましょう。この後は、車でおよそ15分、拓真館へ向かいましょう。

三愛の丘展望公園から車でおよそ15分、拓真館に着きます。拓真館は、廃校になった旧美瑛町立千代田小学校の校舎を利用した、風景写真専門のギャラリーです。1987年7月、風景写真家の前田真三氏によって開かれました。前田氏は1971年、旅の途中でたまたま出会った美瑛・上富良野の丘の風景に魅せられ、それ以来この土地の風景を撮り続け、写真集や広告、テレビなどを通じて発表したことで、「丘の町・美瑛」の名を全国に知らしめた人物だと言われています。館内には、丘の四季をとらえた迫力ある作品が並び、実際に目の前に広がる景色と写真を見比べる楽しみもあります。敷地は約1万坪と広く、白樺並木やラベンダー畑などが配された散策路も整備されているので、館内を見たあとは外を歩いて、写真とはまた違う角度から丘の風景を味わってみましょう。この後は、車でおよそ24分、青い池へ向かいましょう。

拓真館から車でおよそ24分、美瑛の景勝地・青い池に着きます。この青さは自然が長い年月をかけてつくったものではなく、1988年の十勝岳噴火のあと、泥流の被害を防ぐために造られた治山堰堤というダムのような施設に、水がたまってできた比較的新しい景色なのだそうです。上流にある白ひげの滝や周辺の沢から流れてくるアルミニウム成分を含む水が、美瑛川の水と出会うことで細かな粒子となり、光を反射・散乱させることで、あの吸い込まれるような青色が生まれると考えられています。池の底が白っぽい土壌であることも、色を際立たせる要因のひとつだそうです。この池の存在が広く知られるようになったきっかけは、2012年ごろ、Apple社のパソコン「Mac」のデスクトップ壁紙の一枚に、この写真が選ばれたことでした。ただし、雪解け水が多く流れ込む時期や大雨のあとは水の色が普段より白っぽく薄まることもあるため、「いつ行っても同じ青」とは限らない自然の池ならではの一面も知っておくと、より楽しめるはずです。この後は、車でおよそ10分、白ひげの滝へ向かいましょう。
青い池から車でおよそ10分、白ひげの滝に着きます。切り立った岩の隙間から幾筋もの地下水がしみ出し、滝となって流れ落ちる様子が、白い髭のように見えることからこの名がつきました。落差は約30mで、地下水がそのまま崖から染み出して滝になる「潜流瀑」という珍しいタイプの滝です。この滝の水と、周辺から美瑛川に流れ込むアルミニウム成分を含んだ水が合わさることで、先ほど見た青い池の青さが生まれています。橋の上からは、滝を見下ろすことができます。この後は、歩いておよそ2分、十勝岳温泉美瑛線のあたりへ向かいましょう。
白ひげの滝から歩いておよそ2分、白金温泉を通る道道、十勝岳温泉美瑛線のあたりに着きます。このあたりで昼食にしましょう。この後は、車でおよそ27分、四季彩の丘へ向かいましょう。
十勝岳温泉美瑛線のあたりから車でおよそ27分、色とりどりの花畑が広がる四季彩の丘に着きます。例年4月下旬から10月下旬ごろにかけて、春のチューリップに始まり、初夏のポピー、夏のヒマワリ、秋のサルビアやダリア、ケイトウまで、約30種もの草花が虹のような帯になって咲き継いでいきます。園内にはアルパカ牧場が通年で営業していて、餌やり体験ができるので、花のシーズンでなくても楽しめます。歩くにはやや広い丘なので、トラクターバスの「ノロッコ号」に乗って、座ったまま花畑を一望することもできます。この後は、車でおよそ38分、富良野市博物館へ向かいましょう。
四季彩の丘から車でおよそ38分、美瑛の丘から南へ足を延ばすと、山部の富良野市博物館です。この土地の自然、歴史、文化を、一つの館でたどることができます。1階には、動物のはく製、昆虫の標本、岩石、農機具、開拓期の資料、先史時代の考古資料などが並びます。なかでも、活断層の断面をはぎ取った地質の標本は、希少な資料とされています。2階は、林業や商業、衣食住の暮らしの資料のほか、「戦後のあゆみ」として、昭和に流行したおもちゃや電化製品、復元された昭和30年代の民家などが展示されています。休館日は、毎週月曜日と年末年始(12月31日から1月5日)です。ドライブの締めくくりに、富良野の土地と暮らしの歩みをたどってみましょう。見学のあとは、車でおよそ41分、美瑛駅へ戻りましょう。

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