東福寺の通天橋と大原の里。京都の紅葉を満喫する秋の2日間


この日は歩きとタクシーでめぐります。京都駅に10時30分ごろ着いたら、JR奈良線で1駅の東福寺駅へ行き、歩いて約10分。奈良の東大寺と興福寺、両方の一字を取って名づけられたと伝えられる、京都五山に数えられる大禅寺です。鎌倉時代、摂政・九条道家が「東大寺のような規模、興福寺のような教学」を持つ寺を目指して発願し、円爾(聖一国師)を開山に迎えて建立されたと伝えられています。渓谷に架かる通天橋のまわりには多くのカエデが植えられ、その中には円爾が中国(宋)から持ち帰ったと伝わる、葉が3つに分かれる「通天モミジ」もあります。見下ろす「洗玉澗」の紅葉は、京都を代表する景色のひとつです。見頃の週末はとても混むので、早めに着くようにしましょう。今も祈りが続く場所ですので、静かに、敬意をもってお参りしましょう。

泉涌寺は、いちばん近いバス停からも坂道を歩いて約15分かかる山あいにあるので、ここからはタクシーで約15分、東山へ。豊臣秀吉の正室・ねね(北政所)が、夫の菩提を弔うため慶長11年(1606年)に建てたと伝えられる寺です。「高台寺」という寺名は、ねねの戒名「高台院」にちなむとされ、造営にあたっては徳川家康が多額の資金援助をしたともいわれています。小堀遠州作と伝わる庭園にある臥龍池に映り込む紅葉が見どころです。今も祈りが続く場所ですので、静かに、敬意をもってお参りしましょう。
高台寺から歩いて約10分。祇園社や清水寺への古くからの参詣の道で、石段や折れ曲がった石畳の坂道に沿って、江戸時代の終わりから大正時代にかけて建てられた町家が並びます。八坂の塔などの寺社とともに歴史ある町並みを伝えており、国の重要伝統的建造物群保存地区に選ばれています。坂の途中には食事の店も多いので、ここで昼食にしましょう。今も人が暮らし、商いが営まれている町並みですので、静かに歩きましょう。石段は混み合うので、足元に気をつけましょう。

産寧坂を上って歩いて約10分。778年に開かれたと伝わる、音羽山の中腹に広がる寺で、今の伽藍のほとんどは1633年に再建されたものです。本堂から張り出した舞台は、崖下から約13mの高さがあり、樹齢400年余りの欅の柱18本が「懸造り」と呼ばれる造りで支えています。木材どうしは「継ぎ手」で組まれ、釘は1本も使われていません。寺の名の由来となった音羽の瀧からは、今も清らかな水が湧き続けています。舞台の上は混み合うので、まわりに気をつけて歩きましょう。今も祈りが続く場所ですので、静かに、敬意をもってお参りしましょう。
八坂神社から円山公園を通って歩いて約11分。比叡山に最澄が設けた僧の住まいのひとつ「青蓮坊」が起こりと伝えられる、天台宗の門跡寺院です。江戸時代に御所が大火で焼けた際には仮の御所となり、「粟田御所」とも呼ばれて、境内は国の史跡に指定されています。門前の大きな楠を見上げ、相阿弥の作と伝えられる池泉回遊式の庭園を歩いて、この日を締めくくりましょう。春と秋には夜のライトアップも行われるので、時期は公式の案内で確かめましょう。今も祈りが続く場所ですので、静かに、敬意をもってお参りしましょう。この夜は、京都市内の宿に泊まりましょう。

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