琵琶湖疏水とびわ湖大津館、湖畔の絶景さんぽ日帰りプラン

この旅は電車と歩きでめぐります。JR湖西線の大津京駅か、京阪石山坂本線の近江神宮前駅から歩いて約20分で、琵琶湖のほとりの柳が崎湖畔公園にある、びわ湖大津館へ。1934年(昭和9年)に、外国人観光客を迎えるための、県内初とされる国際観光ホテルとして建てられた、旧琵琶湖ホテルの本館です。東京の歌舞伎座や明治生命館などで知られる岡田信一郎がつくった岡田建築事務所の設計で、桃山様式と呼ばれる和風の外観と、洋風の内装を組み合わせています。ホテルだったころは「湖国の迎賓館」として、昭和天皇をはじめ多くの皇族や、ヘレン・ケラー、川端康成などを迎えました。1998年にホテルが移ったあと、取り壊しを惜しむ市民の声を受けて大津市が改修して残し、2002年から文化施設として開かれています。となりのイングリッシュガーデンは冬のあいだ休園するので、公式の案内で確かめましょう。
大津館から歩いて、近江神宮へ。飛鳥から近江大津宮へ都を移した天智天皇をお祀りする神社で、昭和15年(1940年)に創建されました。天智天皇が漏刻(水時計)をつくって時を知らせ始めたとされることから、6月10日の「時の記念日」が定められています。境内には、日本の時刻制度発祥の地に設けられた、わが国最初の時計博物館とされる「時計館宝物館」もあります。休館日は公式の案内で確かめましょう。今も祈りが続く場所ですので、静かに、敬意をもってお参りください。
近江神宮から近江神宮前駅の方へ歩いて、近江大津宮錦織遺跡へ。667年、天智天皇は都を奈良の飛鳥から近江大津宮へ移しましたが、672年の壬申の乱で都は廃れました。その後長いあいだ宮の場所ははっきりしませんでしたが、昭和40年代に宮跡らしい遺構が見つかり、国の史跡に指定されています。
近江神宮前駅から京阪石山坂本線でびわ湖浜大津駅へ。駅から歩いてすぐの旧大津公会堂は、昭和9年(1934年)に「大津公会堂」として建てられ、名前や使い方を変えながら市民の交流の場として親しまれてきた建物です。レトロな外観をそのままに、今は館内にレストランが入り、景観重要建造物にも指定されています。ここで昼食にしましょう。
公会堂から西へ歩いて、琵琶湖疏水の大津閘門へ。琵琶湖疏水は、東京への遷都で人口が大きく減った京都を立て直すため、第3代京都府知事の北垣国道が計画し、工部大学校を卒業したばかりの田邉朔郎を担当者に迎えて、明治18年(1885年)に工事が始まり、明治23年(1890年)に第1疏水が完成しました。大津閘門は、琵琶湖と疏水の水位の差を調整して舟を通すための門で、日本初のレンガ造りの本格的な閘門とされ、当時注目を集めました。疏水沿いを西へ歩くと、伊藤博文の揮ごうによる「気象萬千」の扁額を掲げた第1トンネルの入口も見られます。第1トンネルは、令和7年(2025年)に国宝に指定されました。水辺では、柵の外に出ないようにしましょう。
三井寺から北へ歩いてすぐ、大津市歴史博物館へ。大津の歴史と文化を紹介する博物館で、常設展示では、発掘調査の成果をもとに近江大津宮の中心部の建物の配置を再現した復元模型や、大津宮の周りの古代寺院などを紹介していて、午前に訪ねた大津宮の歴史をふり返ることができます。休館日は公式の案内で確かめましょう。琵琶湖のほとりの洋館と、疏水や古都大津の歴史をめぐる旅を、ここで締めくくりましょう。帰りは、京阪石山坂本線の大津市役所前駅か三井寺駅から。

滋賀県・彦根1泊2日
滋賀県1泊2日
滋賀県日帰り
滋賀県日帰り