伊万里・大川内山、秘窯の里の美しい町並みを歩くプラン


この旅は路線バスと歩きでめぐります。JR筑肥線・松浦鉄道の伊万里駅から大川内山までは車で約15分の道のりで、路線バスも通っています。バスの本数は少ないので、時刻は前もって確かめましょう。大川内山は、江戸時代に佐賀藩(鍋島家)の御用窯が置かれ、朝廷や将軍家への献上品として最高峰の磁器「鍋島焼」が作られた地です。三方を険しい山に囲まれ、人の行き来は関所で管理されていたため、陶工の高い技術を守るのに向いていました。鍋島焼の伝統は明治4年(1871年)の廃藩置県でいったん途絶えましたが、その後復興され、今も30軒ほどの窯元が軒を連ねています。窯元通りを歩いたら、鍋島焼のモザイクタイルと壺で飾られた鍋島藩窯橋や、陶工が外に出ることを許されなかった時代の関所跡も見てみましょう。
窯元通りから歩いて、伊万里・有田焼伝統産業会館へ。伊万里焼・有田焼の振興の拠点として、資料の展示や後継者の育成に使われている会館です。絵付体験もでき、10名以上のときは予約が必要です。
会館から歩いて、鍋島藩窯があったエリアの鍋島藩窯公園へ。10室もあった江戸時代の登り窯の跡「清源下古窯跡」や、江戸初期の大きな登り窯だった「お経石古窯跡」、登り窯で使われた耐火れんが(トンバイ)でつくったトンバイ橋、陶片とトンバイでモザイク画のようにつくった大壁画、再現された登り窯などが見られます。石段や坂道では足元に気をつけましょう。見学のあとは、路線バスで伊万里駅へ戻ります。
大川内山から路線バスで伊万里駅へ戻り、駅ビルの西ビル2階にある伊万里・鍋島ギャラリーへ。伊万里駅ビルの新築にあわせて平成15年(2003年)に開かれた、やきもの専門のステーションミュージアムです。江戸時代に作られた伊万里市所蔵の鍋島焼などを見ながら、古伊万里と伊万里焼の違いや、献上品だった鍋島焼について知ることができます。休館日は公式の案内で確かめましょう。見学のあとは、駅のまわりで昼食にしましょう。

資料館から歩いて、伊萬里神社へ。770年から鎮座すると伝わり、伊万里の鬼門を守る神社とされています。霊菓の祖とされる田道間守命が、不老長寿の霊菓「非時香菓」を得て日本に帰りついた最初の場所が、神社のある岩栗山だったという言い伝えから、境内にはお菓子の神さま「中嶋神社」があります。伊万里出身の製菓王・森永太一郎の像も建っています。今も祈りが続く場所ですので、静かに、敬意をもってお参りください。
神社から歩いて、伊万里市歴史民俗資料館へ。古墳時代から中世・近世にかけての郷土の遺物や古文書などを保存・公開していて、古唐津の陶片や江戸時代初期の古伊万里も展示されています。休館日は公式の案内で確かめましょう。秘窯の里と、古伊万里の積み出しで栄えた町をめぐる旅を、ここで締めくくりましょう。帰りは、伊万里駅まで歩いて戻ります。

佐賀県・鹿島日帰り
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