千葉城と加曽利貝塚、千葉市の歴史と自然をたどる日帰り旅


千葉駅からバスでおよそ15分、千葉の旅は千葉城から始まります。千葉常胤の父・常重が大治元年(1126)ごろにこの地に居館を構えたのが始まりと伝えられる、千葉氏ゆかりの城跡です。現在建つ天守風の建物は、昭和42年(1967)に千葉市立郷土博物館として建てられたもので、千葉城が築かれた中世には天守を持つ城は存在しなかったため、史実にはない「模擬天守」にあたります。館内では、鎌倉幕府の創設に貢献した千葉氏の歴史や、千葉市ゆかりの資料を紹介する展示が見られます。天守からの眺めとあわせて、千葉氏の足跡をたどってみましょう。見学を終えたら、歩いて千葉神社へ向かいましょう。

千葉城から歩いて13分ほど、次に訪れるのは千葉神社です。長保2年(1000)、北斗七星と北極星を神格化した妙見様をまつる「北斗山金剛授寺」として創建されたのが始まりと伝えられ、明治2年(1869)に千葉神社と改称しました。平安時代末期、下総の武士団・千葉氏は、妙見様を一族の弓箭神(軍神)として篤く信仰し、一族が城や館を構えるたびに妙見社を建てたと伝えられています。上下2つの拝殿を持つ独特の「尊星殿」は、天と地、陰と陽の思想を表した珍しい社殿構造として知られています。今も多くの人が参拝に訪れる祈りの場ですので、境内では静かに、敬意をもってお参りしましょう。見学を終えたら、歩いてきぼーるへ向かいましょう。
千葉神社から歩いて6分ほど、次に訪れるのはきぼーるです。地下1階、地上15階建ての複合施設で、名前は「希望のボール」を意味し、平成19年(2007)に市民の投票で決まりました。アトリウムにそびえる巨大な球形の建物が特徴で、この中に千葉県内最大とされる、直径23メートルのプラネタリウムが入っています。7階から10階には千葉市科学館が入っており、視覚や光、音の不思議を体験できる「ワンダーランド」、身近な機械の仕組みを学べる「テクノタウン」、地球や宇宙の不思議にふれる「ジオタウン」という3つの展示エリアがあります。科学の原理を体験しながら学びましょう。見学を終えたら、歩いて千葉市美術館へ向かいましょう。
きぼーるから歩いて4分ほど、次に訪れるのは千葉市美術館です。昭和2年(1927)に建てられた旧川崎銀行千葉支店の建物を内包するように設計された美術館で、令和2年(2020)のリニューアルで、建物全体が展示施設として生まれ変わりました。1階の「さや堂ホール」では、ネオ・ルネサンス様式の旧銀行建築の意匠を間近に見ることができます。近世から近代の日本絵画・版画や、千葉県ゆかりの作家の作品などを所蔵しています。歴史ある建物とあわせて鑑賞しましょう。見学を終えたら、歩いて千葉駅へ向かいましょう。
千葉市美術館から歩いて13分ほど、お昼は千葉駅周辺で食事をとりましょう。千葉県の玄関口にふさわしく、駅ビルや地下街には、さまざまなジャンルの食事処が集まっています。千葉の旅の折り返しに、ゆっくりと食事を楽しみましょう。お腹を満たしたら、タクシーで千葉市動物公園へ向かいましょう。
千葉駅からタクシーで12分ほど、次に訪れるのは千葉市動物公園です。昭和60年(1985)に開園した動物園で、後ろ足だけで立つ姿が話題になったレッサーパンダ「風太」でも知られています。ライオンやゾウなど定番の動物から、は虫類や鳥類まで、幅広い生き物を見ることができます。動物たちの姿を、ゆっくりと見て回りましょう。見学を終えたら、タクシーで加曽利貝塚へ向かいましょう。

千葉市動物公園からタクシーで12分ほど、旅の最後に訪れるのは加曽利貝塚です。縄文時代中期から晩期にかけて、およそ2000年もの長い間、人々が暮らし続けた集落の跡で、直径およそ140メートルの環状をなす北貝塚と、直径およそ190メートルの馬蹄形をした南貝塚が、8の字型につながる全国有数の規模とされる貝塚です。平成29年(2017)には、縄文時代の遺跡としては国内で4か所目となる特別史跡に指定されました。園内には竪穴住居が復元され、貝層の断面を間近に観察できる展示施設もあり、太古の人々の暮らしぶりを肌で感じることができます。悠久の時を超えて残る、縄文の記憶をじっくりと見学しましょう。見学を終えたら、バスで千葉駅へ戻り、千葉市の歴史と自然をたどる1日を締めくくりましょう。

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