中原中也記念館、山口が生んだ詩人ゆかりの地を訪ねるプラン

この旅は電車・バスと歩きでめぐります。JR山陽本線の新山口駅から歩いて約20分で、其中庵へ。俳人・種田山頭火が昭和7年から13年まで過ごした庵を、当時親しく訪ねていた近木黎々火による見取り図をもとに、平成4年にこの場所に復元したもので、まわりは休憩所や東屋、水琴窟のある公園になっています。

新山口駅へ戻り、JR山口線で湯田温泉駅へ。駅から歩いて約10分の中原中也記念館は、「汚れつちまつた悲しみに……」「サーカス」などの作品で知られる詩人・中原中也の生家跡に建つ記念館で、中也の30年の生涯と作品を、自筆の原稿や日記などの資料で紹介しています。休館日は公式の案内で確かめましょう。
記念館から歩いてすぐの井上公園へ。明治の政治家・井上馨の生家があった場所で、幕末の政変で都を追われた三条実美ら七卿の宿舎にもなりました。園内には、井上馨の銅像や七卿の碑のほか、中原中也の詩碑と種田山頭火の句碑があります。湯田温泉のあたりで昼食にしましょう。

湯田温泉から路線バスで県庁前のあたりへ出て、香山公園の瑠璃光寺五重塔へ(バスの時刻は前もって確かめましょう)。五重塔は1442年、大内義弘を弔うために建てられた国宝で、大内文化の最高傑作と評され、日本三名塔の一つとされます。公園には、西郷隆盛・大久保利通と木戸孝允らが集った建物を再現した枕流亭や、藩主・毛利敬親が茶事にことよせて身分に関係なく会談をしたという茶室・露山堂、幕末の毛利家歴代の墓所もあります。今も祈りが続く場所ですので、静かに、敬意をもってお参りください。

香山公園から、室町時代の町割りが今も残る竪小路を歩き、京都の鴨川に見立てられた一の坂川のそばを通って、大内氏の館の跡に建つ龍福寺へ。建永元年(1206年)に大内満盛が創建したと伝えられる寺で、弘治3年(1557年)に毛利隆元が、大内義隆の菩提寺として館の跡に再興しました。今の本堂は、大内氏の氏寺だった興隆寺の本堂を移したもので、国の重要文化財です。今も祈りが続く場所ですので、静かに、敬意をもってお参りください。
龍福寺から歩いてすぐの十朋亭維新館へ。「明治維新策源の地 山口」の歴史にふれるミュージアムで、醤油の商いをしていた萬代家の十朋亭(市指定有形文化財)などを山口市が譲り受け、2018年に開館しました。幕末、萬代家は藩の役人たちの宿となり、桂小五郎や高杉晋作など多くの志士が訪れたと伝えられています。休館日は公式の案内で確かめましょう。山口が育んだ詩人と歴史をたどる旅を、ここで締めくくりましょう。帰りは、JR山口駅まで歩いて戻ります。

山口県1泊2日
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山口県・萩1泊2日
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